【AtR】桜花ニ月夜ト袖シグレ【歌い手】

6枚目 ページ7

「先輩！！」

「お、来た来た」

「先輩遅いですよー」

「あ、ごめん。じゃなくて！！朝のアレ、何だったんですか！？」


危うく2人のペースに乗せられそうになったところを持ちこたえる。


「だって桜芽、私は関わりたく無いって顔してたから。嫌がらせ？」

「………はい？」

「桜芽先輩、視線が集まるの嫌だって思いましたよね？」

「そりゃ………こんな学校一有名人の2人と一緒に私がいるって不釣り合いすぎる……」

「「桜芽/先輩も有名人だけどな/ですけどね」」

「えぇ！？私が！？無いですよー」


声を揃えて2人に言われる。

私有名になる要素なんかあったっけ………？


「僕は桜芽先輩のこと知ってましたよ？2年にすっごく美人な方がいるって……」

「俺も名前くらいは…」

「なんだか私だけお二人のこと知らなかったのが凄く申し訳ない……」


気にするなって、と慰めて？くれる先輩。

本当に人に興味無いみたいじゃん……

っていうか、私が有名だとは知らなかった。

私を見た人大丈夫かな？


「にしても、朝いきなりそらるさんが先輩に敬語禁止って言った時はびっくりしましたよー」

「でもまふ、対応出来てたじゃん」

「あの………」

「ん？」


ずっと聞きたかったこと、心の中にあるモヤモヤ。


「お互いの呼び名？何で本名じゃないんですか？」

「あぁ……」


そう言われてみれば、と呟く相川くん。

無意識で呼んでいたのだろうか？


「中学校の時、部活であだ名付けが流行ってさ。その名残」


俺はそらを眺めるのが好きって言ったらそらるになった、と先輩。

若干ドヤ顔なの何でですか………

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