【歌い手】CocktaiL【XYZ】

28杯目 ページ31

「「いただきます」」


声を揃えて朝食を食べ始める。


センラ「うまっ」


「簡単に作っただけやけど？」


センラ「やっぱり作るもんが女子やわ。男と違う」


「何それww」


いつもの朝食なんだけどなー


昨日の飲んだ後の話を中心にゆっくりと朝食を味わう。


誰かと一緒のご飯って、やっぱり楽しいな。


センラ「ご馳走様でした」


「お粗末様でしたー。お皿も洗うよ」


センラ「作ってもらったのにそれは悪いわ。僕するから」


お皿を持って流しに行くセンラが「あ」と一言。


センラ「今日暇？」


「まぁ……」


センラ「このまま家で遊ぼうや」


「えぇ、それは悪いよ」


ただでさえ好きな人のベットで寝たって言うのにこれ以上私の心臓を壊す気か。


センラ「ええやんええやん。昔みたいにゲームしよ」


そう言われてみれば……


昔はよく互いの家に行ってゲームをしていた。


「しょうがないなー」


センラ「よっしゃ。シャワーでも浴びてきいや。服取ってくるわ」


！？


確かに昨日の服のままだけれど……


多分これは彼なりの気遣いなんだろう。


無下にするわけにもいかないしどうするべきかなんて悩んでいたら彼が服を持って出てきた。


センラ「はいこれ。大きいやろうけど許してな。タオルは普通に出てるから使って」


「あ、うん。ありがと」


……心臓痛い。

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