25杯目 ページ28
やって来たのはお洒落なバー。
「センラもこんなとこ行くんだ」
センラ「会社の付き合いでたまにな」
カウンターに座るとやってくるバーテンダーさん。
「何に致しますか？」
なんて言われても何があるか私にはさっぱり分からない。
センラ「XYZ2つ」
「！？」
かしこまりました、とカクテルを作り始める。
「XYZ………！？」
センラ「ほんまにそーゆうカクテルがあるんで」
驚いたやろと笑う彼。
あ、今の笑い方かっこいい。
…………これじゃあやっぱり恋してるみたいじゃん。
「お待たせいたしました。ごゆっくりどうぞ」
置かれたグラスの中には透明で白い液体が注がれている。
センラ「乾杯」
「乾杯」
一口飲むと甘い味が広がる。でも少し経つと苦味もほんのり感じる。
「………不思議な味。美味しい」
センラ「英語の並びで最後3つを取ってるからこれ以上ない、とか最高のって意味らしいわ」
普通は最後に頼むらしいんやけど今回はな、と笑う彼。
「それで、本題は？」
センラ「……………もしかしたら海外に行くことになるかもしれへんねん」
「…………仕事？」
センラ「そ。昇格でな今度出来る海外支社に行くことになるかもしれへんのや」
海外…………センラとはもう会えなくなるのかな。
そんなの嫌だ。悲しくて涙が出てきそう。
きっとこれも恋してるから。
せっかく巡り会えたのに、やっと好きだって気付けたのに。
「そっか……………せっかくセンラに会えたのに残念やな……」
私は頑張ってね、なんて心にも無いこと言ってしまったんだろうか。
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維月(プロフ) - コメント失礼します！とても面白かったです！新曲のFINALEの小説凄く読みたいです！ (2019年8月22日 13時) (
レス) id: 3a5a489824 (このIDを非表示/違反報告)
怜 - 凄く面白かったです！更新頑張って下さい！応援しています！ (2018年3月31日 9時) (レス) id: 900740505e (このIDを非表示/違反報告)
京(プロフ) - 稲荷さん» ありがとうございます！読ませて頂きますね！読み終わったらコメント書きます！ (2018年1月31日 20時) (レス) id: 11f9a2386a (このIDを非表示/違反報告)
稲荷(プロフ) - 一気に読んじゃいました！最後、あんな落ちになるとは思いませんでした…てっきり、付き合って終わり！って感じだと思いました……あの…私も作品書いてるんです！読んで頂けたら嬉しいです！！ (2018年1月30日 22時) (レス) id: af4f03b5c1 (このIDを非表示/違反報告)
京(プロフ) - 俺系女子さん» オッケーww読めたらコメントするね！ (2018年1月26日 20時) (レス) id: 0df47550ff (このIDを非表示/違反報告)
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