epilogue ＆ あとがき ページ8
十数年後、夏。種から種へ生まれ変わり、私は今年も美しく咲き誇った。
ただ前と違うのは、広い校舎じゃなく日当りのいい小さなベランダになったこと。
それでも私は幸せだ。だって……
「早よ起きんと遅刻するでー!」
「ゲッ!!もうそんな時間!?;;」
家の中から聞こえる騒がしい声に耳を澄ませていた。
少し声変わりをしたみたいだが、この声は昔から聞いていたあの子たちの声だ。
大好きなあの子たちは今また結ばれて私の近くにいる。
「また遅くまで配信しとったんやろ……」
「30分だけやんか〜。あ、おはよう。千咲」
「パパ、遅刻だめだよ」
「そうだねぇ。千咲はパパみたいな大人になったらあかんで」
「でもちさき、パパとけっこんしたい……」
「そうかそうか〜♡♡」
「あんた、デレデレしとる暇あったら早よご飯食べて。流星のご飯まだなんやから」
「すまんすまんw流星も大きなったらママみたいな人と結婚しぃやw絶対間違いあらへんでw」
「あうあー!!」
幸せそうな四人の声が私を導くように温かい光を放っているように感じた。
窓の外からでもいい。私はあの家族を見つめていたい。来年も、再来年も、ずっと……
"ｶﾞﾗｶﾞﾗ"
「ひまわりしゃん……お水」
窓が開いて、愛らしい小さな女の子が私の葉を撫でる。
おもちゃのような小さなジョウロで私に水を与えながらみる女の子の笑顔は、あの日の少女のように美しく愛らしかった。
向日葵の花言葉は"あなただけを見つめる"。
いや、訂正しよう。
私はあなたを見つめ続ける。
＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊
-free space-
どうも、おはこんばんわ。
本日はどうもすみませんでした!!!!!
まさかの花視点です()
そして本編中のセリフで「ん?」と思った方も少なくないのではないかと……
知らない方にもわかるように書いたつもりではあるのですが、わからなかったら申し訳ないです。反省します……。
そして京様。今回はこのような場にお邪魔させていいただきありがとうございます。友達いないので、こういうコラボに誘われるとウキウキします。本当にありがとうございました。
▼About the author▼
うさ美*
▽description of works▽
【センラ】星に溺れる君の名は【歌い手】
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