【コラボ企画】あの日の花と君と【歌い手】 (ページ14)

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「先輩！いっしょにかーえりっましょ！！」

「悪い、今日は用事があって……ってA！早いなー！」

「あぁ、今日はHRが早く終わって………

彼女さんですか？」

「おーそうそう、お前には早めに話そうと思ってたんだけど。」

そう言って彼はその女性の肩を抱き、笑いました。
母は胸が痛んだそうです。

「そ、ですか……だったら今日は２人で帰ったらどうです？
みかちゃんもそうしたいでしょ？」

彼女は母のクラスメイトだったそうです。

「そんな！悪いよぉ、２人で何する予定だったの？みかも一緒じゃダメ？」

「あぁ、いいけど。」

「私も、いいですよ。」

「やったぁ！！」

結局、彼の家で３人で特訓をすることになりました。
３人楽しく…母はとても窮屈だったそうですが…
歌っていた時でした。

「やっべ、台所の電球切れた。」

「え、やばくないですか？」

「予備もねぇや、悪い！買ってくるから待ってて！」

「え、買ってきても………届くんですか先輩。」

「バカヤロー脚立使やー届くわ！」

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彼が出ていってから数分もしないうちに彼女は本性を現した。

「ねぇ、Aちゃんってさ、先輩の事好きなの？」

「え？違うけど？」

付き合っている以上、相手に他の女が付くのは嫌なものなんだろうか。

「じゃあ先輩に付きまとうのやめてよ？」

少女漫画の鉄板？
そんなの私には関係ないと思ってた。

こんな時は泣くものだと思ってた。
でも意外と冷静で、頭の中に何も浮かばないけれど口からするすると言葉が出てきた。

「それは無理だよ。
私にはあの人が必要で、あの人がいないと私はきっと変われない。
変わりたいの、私は。」

「いや、アンタのことなんでどうでもいいの。先輩は私のだから近づくなって言ってんの分かんない？」

何も言えなくなって、頭の中には逃げると泣き崩れるの二択だけ。

私は、その場から逃げ出した。