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満足 ページ1
「うわー！綺麗！」
「ちょっと....！夜の学校に忍び込んでるんだから....！」
「分かってるって。静かに、でしょ？」
「分かってるなら騒がないでよ....」
君は呆れ顔であたしを見る。
いつも迷惑かけちゃってごめんね。
「ところで、何でこんなところに？」
「えへへ〜、見てもらいたくて！」
「何を？」
興味津々に聞く君に向けてニヤリと笑い、フェンスの向こうへ。
下はコンクリート。
うわ、思ったよりも高いかも。
「な、何やってんの....！？」
「んー、死のうかと思って」
生きるのに疲れたから。
君にも会えたし、満足。
「じゃあね、バイバイ！君に会えて良かった！」
伸ばした君の手は少し届かなくて。
乱雑に切られた髪の毛が視界に写る。
もう、何で泣いてるの。
君は笑ってる顔の方がかっこいいよ。
この綺麗な空と、君が最後のあたしの記憶なのは幸せだな。
満足のいった人生でした。
.
ぐしゃっ
.
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