【HQ！！×歌い手】歌ってるの見られたのでマネージャーになりました。【及川徹】part５

１４７曲目 ページ21

いつも通りの放課後・・・ではなく、今日は部活がない


ラッキーなような悲しいような複雑な気持ちだ


運動なんて全く興味の無かった私がバレーだけは真剣に取り組もうと思ったんだ


これもみんなのおかげかな(微笑)


『くしゅんっ・・・・風邪引いた・・・？』


寒さに身震いし小さくくしゃみをする


ここは屋上だからよけいに寒い


もう10月だ


もう彼と出会ってから半年近く経った


時間の経過とはあっという間の出来事だ


ちなみに今の時間は


タイムセールまで後ちょっとなんだけど、今行くと早いし・・・特にすることないし・・・


っていう微妙な時間


『何か歌いますか！』


こういう暇なときこそ歌うのが一番！


歌う曲は「病名恋ワズライ」


彼に聞こえるように歌う


気持ちが伝わるように____________


私の歌声が届くように____________



及川「綺麗な歌声が聞こえたと思ったら美優の声だったｗｗ」


声がした方を振り向いてみると


及川「おはよ」


『・・・・・おはよう・・・？』


及川「さっきまでひぃふぅふぇふぃへはぁんふぁふょふぇ(昼寝してたんだよね)」


『日本語喋って・・・』


彼は大きくあくびしながら私に話しかけてくる


及川「ねぇ、美優？」


『・・・なぁに？』


及川「俺たちここで出会ったんだよね。覚えてる？」


思い出すのは彼と初めて出会ったときの事


こんな風に時間潰しのために歌っていたとき、彼に歌を聴かれ、動画を撮られ


何でも言うことを聞くと言ったら、バレー部のマネージャーになった


『・・・・こんな印象的な出会い・・・忘れるわけ無いよ』


私は小さく彼に微笑んだ

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