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明日の10時、あの公園に来て。
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『全く…………これだけじゃ分かんないじゃない……………』
彼に対しての恋愛感情を抱いてしまった。
なら、どんな顔をして会えばいいのだろうか……………
『恋なんてしたことが無いからよく分からない………』
そらる「何が分からないって?」
『わぁっ!!?』
後ろから声を掛けられ、驚いて振り返る。
『驚かさないでよ…!』
そらる「真剣に考え込んでるみたいだったからつい………」
『つい……じゃないわよ』
頬を膨らませて怒る私に対していつも通りのあの笑顔で話しかけてくる彼。
こんなところもかっこよく見えてしまうのだから恋というものは大変だ。
『こんなところに呼び出した訳は?』
そらる「Nobody knows the answerって…意味知ってる?」
『ちょっと、私の質問に……「その質問の答えだから」……は?』
いきなり何を言い出すの……そんなこと言われたら答えるしかないじゃない。
Nobody knows the answer………直訳が誰も知らない答えだから……
『答えは誰も知らない……?』
そらる「さすが。正解」
『それで?私の質問の答えになってないじゃないの』
そらる「続きがあるんだよ。俺は……Aの答えが聞きたくてここに呼んだんだ」
『答え………?』
私、何かそらるに質問されたかしら……?
そう考え込んでいる時だった。
そらる「Aの好きな人……って誰?」
彼にこんなことを聞かれたのは。
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