ツンデレその24 ページ25
来里side
放課後、私は颯真に見つからないように教室から出た。
いつもは仕方ないから一緒に帰ってるけど、今は出来るだけ颯真の顔を見たくない。
でも、同棲してるから嫌でも顔合わせないといけないんだよね。
「はぁ」
私が一人でため息をついていた時だった。
また優が数人の男子から殴られていた。廊下を通る者は、みんな見て見ぬふり。もし、あそこで自分が助けたりしたら、自分までいじめの標的にされる。
みんな、それが怖いんだ。
だから、同情しながらも通り過ぎていくしかない。
私が、助けないと......
「こら! あんた達!! やめなさい!!」
リーダー格の男子の顔を、思い切り鞄で叩きつけてやろうとしたが、交わされてしまう。
「まぁたお前かよ。邪魔すんなよ」
「女子だからってもう容赦しねぇぞ」
鋭い目つきでこっちを睨みつけてくる。それでも私は、相手を睨み返す。
「優に手出さないで!」
「はぁ? お前こんな暗い奴好きなの?」
男子達が、ゲラゲラ笑ってくる。あー、耳障りな笑い声。
「うざい、黙れ」
「アァ!?」
私が低い声で言い放つと、それが逆効果だった様だ。
私の方に拳が飛んでくる。
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カラフルおチビちゃん(プロフ) - 占いツクールさん» 読んでくださりありがとうございます。 (2020年1月5日 18時) (レス) id: 6670beebf5 (このIDを非表示/違反報告)
占いツクール(プロフ) - 面白いです (2019年9月19日 12時) (レス) id: d024803241 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雛 | 作成日時:2018年9月16日 3時