ツンデレその7 ページ8
来里side
「えぇぇぇぇぇぇ!?」
私の大声が部屋に響き渡る。
「何よ、そんな大声出さないでいいでしょ?」
母親が呆れた顔で言ってくるが、今自分が何を言ったか分かってるんだろうか。
話は今から数分前に遡る。
私が颯真とどう接せばいいか悩んでいると、いきなり母親が部屋に入ってきて、信じられない事を言ってきたのだ。
「貴方、しばらく颯真君の家にお世話になってちょうだい」
当たり前の様に言ってくる母親に、思わず私は首を縦に振りそうになるが、慌てて頭の中で母親の言葉を反芻する。
そして、今の状況に至るのだ。
「な、何で!? 私の事邪魔になったとか!?」
「そうじゃないわよ。おばあちゃんが急に倒れたらしいから、ちょっと面倒見にね。ほら、おばあちゃん一人暮らしだし」
おばあちゃん倒れたんだ......
小さい頃はよく遊んでもらってたけど、最近あんまり話してもいないや。
「父さんも行くの?」
「あぁ、父さんは明日から仕事で転勤だから居ないわよ」
その言葉で私は肩を落とす。
「何、颯真君と喧嘩でもしたの?」
「別に......何でもない」
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カラフルおチビちゃん(プロフ) - 占いツクールさん» 読んでくださりありがとうございます。 (2020年1月5日 18時) (レス) id: 6670beebf5 (このIDを非表示/違反報告)
占いツクール(プロフ) - 面白いです (2019年9月19日 12時) (レス) id: d024803241 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雛 | 作成日時:2018年9月16日 3時