カミングアウトして見たラ ページ10
打ち合わせが終わってスタッフさんが全員退出した後すぐに不破さんが口を開く
「あの〜、俺らお互いの事良く分かってませんし全員で軽く雑談でもどうっすか」
そう言い終わるとほぼ同時に私の方をちらっと見る
...なるほど？
「皆さんの時間があるなら私は構いませんよ。今日は急ぎの仕事もありませんから」
「俺もぉ」
「あっ、僕も一応...」
私の返事に乗っかってライバー側の2人が賛成する
さて、センラさん達はどうでしょう
「俺は大丈夫だけど...」
「俺も特になんもないで」
「俺も平気やな。センラは？」
「今日は大丈夫やで。打ち合わせ夜やし」
「じゃあ全員大丈夫か」
そんな流れでわいわいと雑談が始まるものの少し慣れれば何となく話しやすい相手と1対1で話し始める
自然と私とセンラさんを残してペア組むのなんなんですか？良いですけど
「そう言えば、僕の歌ってみた聞いてくれてはるんですよね？ありがとうございます」
「こちらこそ、いつも楽しませていただいてます。それに聞きましたけど、私の事も知ってくださってますよね」
「ッスー...はい、あの...推させていただいてます...」
少し恥ずかしそうに落ち着きなくそう言うセンラさん
...ごめんなさい反応楽しんでて、でもかわいいのが悪いと思うんです私
「...ずっと知ってましたよ」
「えっ」
「だって私の方が昔からセンラさんの事推してるんですから」
そう言って笑って見せればぽかんとした顔をしているのが目に入る
「これでもライブも行ってますしリリイベだって行ったことあるんですよ？」
「嘘やろ！？」
「本当ですよ、センラさん」
最古参としてセンラさんにも認知されて本アカのフォロバも貰っているセンラーのルナとしてセンラさんの前で出していた声でそう言えば驚いた表情に変わるセンラさん
「えっ、嘘やろ、ルナちゃんやん」
「そうですよ。だからずーっとセンラさんが私を推してくれてた事も、LIVEにきてくれてたことも知ってますよ」
「待って？ホンマに恥ずかしいんやけど」
そう言いながら口元を手で隠すセンラさんに釣られてこっちまで恥ずかしくなってくる
「私だってこれでも気恥ずかしさはありますよ。それ以上に隠したままにしておけないと思ったから言いましたけど」
「ちょっと頭追い付いてへんねんけど...」
「驚いてもらえたようで何よりです」
私がそう言って満足げに笑えば困ったように笑うセンラさん
「今めっちゃ納得いったわ」
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作者名：はにゃ | 作成日時：2023年1月15日 0時
