生放送前の打ち合わセ ページ14
「全員分機材調節オッケーでーす!」
「こっちも問題なく動きます!」
「分かりました。じゃあ機材班は時間まで待機でお願いします」
放送当日、機材調節も終わり放送まであと30分
「今回の司会進行役は主に私、ペアの発表などは天の声形式でスタッフさんが担当します。私達は流れに合わせつつ台本無しで自由に進める形になります」
一応まとめ役である私が演者全員に大体の流れを説明する
「まあ緊張せずにいつも通り、自然体でやれば特に問題ありませんので直前までは各々緊張をほぐしてください」
それだけ言って各自自由にしてもらうとセンラさんが近寄ってくる
「どうかしましたか?」
「ちょっと気になったんやけど、今回の司会進行役が宵月さんだけじゃないのは何でなん?」
センラさんに質問されてすぐにそう言う事か、と納得する
にじさんじでの司会進行は私がやることが多いですもんね
「あぁ、それは私が今回演者側だからですね。一応スタッフも兼任してますけどその辺は私がやってしまうと面白みがないので」
「なるほどなぁ...細かく考えてるんやね」
「そうですね、細かい所も色々考えてますよ。どうすれば一番面白くなるのか、どうすればリスナーさんたちが一番楽しめるのか、考えだしたら細かい部分は沢山出てきますから」
細かいことの積み重ねで差が出るからこそ、手を抜くのは許されない
「...その積み重ねがあって、こんなに人気になったんやね」
「えぇ、まあ一時はスタッフに専念しようと思った時期もありましたけど、今となってはそうしなくて正解だったと思ってます」
本当に、あの時ライバーを終わりにしなくて正解だった
「今も活動してくれてるお陰で、コラボも出来たしな?」
「それはお互い様ですよ。活動してるのも、応援されてるのも、当たり前じゃありませんから」
「それもそうやね」
「だからこそ、今回の企画も最高の物にしましょうね。センラさん」
「当たり前やん」
そこまで話した所でふと気になって居たことをセンラさんに告げる
「...と言うか、この前から思ってたんですけど」
「ん?」
「宵月さんなんて堅苦しい呼び方しないで下さい。センラーの私を呼ぶときと差がありすぎて変な感じがします」
センラーの時はルナちゃんなんて気楽に呼ばれるのに、ライバーの私は宵月さんなんて堅苦しくて落ち着かない
「...じゃあ...Aちゃん?」
「そっちの方が良いですね」
「じゃあAちゃんって呼ぶわ」
「そうしてください」
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作者名:はにゃ | 作成日時:2023年1月15日 0時