しまった。 ページ16
『え〜え〜そうですか。それはごめんなさい〜。ソウトウさん。』
gr「……はぁ。」
声の底から出したような溜息を一つつき、無言でこっちに向かってくる。いや、怖い怖い。
gr「本当はこんな手荒な事したくなかったのだが……」
と、言って私の両手が相手の手によって抑えられる。
『何する気。』
gr「さあ？そんなの自分で考えて見るんだｿﾞ。」
あー。嫌だ。嫌な予感しかしない。
私の予想通り、服が脱がされていく。予想通りと言っても、何にも策なんて無い。
『はあ、何？"どこまで"する気？』
gr「ほう…。自分が危機的状況に居ても声色は変えないんだな。」
『どーもありがとう。こういうコト、残念ながら慣れてるから。』
gr「でも、Aはこういう時には強がりだからな。(笑)」
『ふふ、何でも知ってるんだね。気持ち悪い。』
gr「そうだな。好きな人の事はなんでも知っておくべきだろう？でも気持ち悪いは無いぞ？」
こうして喋りながらも、私は危機的状況に陥っている。
gr「おっと、喋りすぎたな。」
『今からお喋りタイムの方がよっぽどマシだけど。』
なんて私の言う事なんて聞きもせず、相手は私の首にキスを落としていく。
『へ〜え…、ソウトウさんは恋愛経験ないのかと思った。』
gr「恋愛経験…か、あるｿﾞ？今な。」
『なかった方がよかったけど。』
急に首元に相手は噛み付いてくる。
『ｯ…いた…』
gr「ふ、可愛い。」
『あんた、急に…噛み付いて来ないでよ、』
gr「ああ、すまんすまん。反応してもらいたくて。」
『…嫌い。』
歯型はくっきりと首元に残っており、見てて痛々しい跡がある。
ああ、嫌だ。
そしてプチプチとワイシャツのボタンを外す音が聞こえる。
『…そういう事もすんの？』
gr「ああ、勿論。"慣らす"ためには必要だろ？」
『そこまでするんだ。汚い。』
gr「Aが挑発するからだろ。」
こなれた手つきでブラホックを外してくる。
『…ｯ、』
gr「どうした？耳まで真っ赤だが。」
耳を触ってくる。
『ぅん、』
gr「可愛い反応をしてくれるじゃないか。」
『うるさいっての…』
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はい続く
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作者名：舞刃と千裕さん | 作成日時：2019年11月6日 22時
