専属 ページ9
今回の出張行く前に、実はうわっち専属のトレーナーになって欲しいと言われた。
肩の張りが気になり、調整で2軍にきているうわっちはうちのエースだから、しっかりとコンディション管理する人間が欲しいそうだ。この出張も、その一環として、うわっちの最終調整確認して一緒に北海道に戻るまでがミッション
しかし、お兄ちゃんとの一件で、広報としては変わらずうわっちの日々のコンディションやメンタルケアをする。
つまり仕事が増えた。もちろん、トレーナー職手当が着くらしい。専属なんて話したら確実に拗ねるのは分かってるけど、成長のチャンスだし、私はペーペーなので断る事はできない。
『…うわっちー?ちょっといい?』
上「うん?」
『あのね、私の出張最終日に一緒に北海道帰るんだよって話したじゃない?』
上「あぁ」
『それで、戻ってからは私がうわっち専属のトレーナーになることになったの。私は広報もあるから、あくまでサポートで、主にメンタルケアとかコンディション管理だけど』
上「…まじ?」
『うん。だから、一応確認。嫌じゃない?』
上「嫌じゃねーけど、専属って…」
『遥輝さんにはまだ言ってないの。
まだ付き合ってるって球団へ報告もあげてないし、エース様付きなんてまだペーペーの私には、有難いお話だもん。精一杯やるから宜しくお願いします』
上「ん、こちらこそ、宜しく。あ、今日、慎吾達と飲むんだけど、来れる?」
『…お兄ちゃん今日いないから行く!』
上「じゃ、終わったら駐車場な」
『はあい!』
るんるんで仕事を終えて、みゃーさん達と室内練習場へ移動していると、あの一件以来かなり増えた出待ちのお客さん。
何人かサインやハイタッチしていると…
ドン、と押されて尻餅を着いたあとに、液体をかけられた。
『つめた…』
剛「A、大丈夫!?タオル…!清宮、警備員呼んで!」
清「はい!」
「私の智久なのに!なんで、あんたみたいなブスが妹でも一緒に住んでんじゃねーよ!」
宮「A…!お前なぁ!」
タオルで拭かれてるけど、多分コーラかな…?
掴みかかりそうなみゃーさんを制する。
『…お兄ちゃんのファンですか?いつもお兄ちゃんのこと応援してくれてありがとうございます。
ただ、こういう事すると、お兄ちゃんの評判まで下がっちゃうからやめてあげて下さい。
貴方が本当にお兄ちゃんを応援してくれるなら、お兄ちゃんの周りも批判とか比べたりするんじゃなくて、好きになってあげてほしいです』
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瑠奈 - 早く続きが気になります (2021年11月29日 21時) (レス) @page21 id: 01ff7e7c8f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みむ | 作成日時:2020年5月13日 20時