Distance

テレビ越しの君 ページ22

『私と一緒に、健康になろ？』

翔「おー、最近あのCMめっちゃ人気やなー」

宮「あぁ、めっちゃ可愛いよなー！」

『お疲れ様です〜、大将〜！取材いーいー？』

翔「(じー)」

『？なんですか？』

翔「TVで見ても、生で見ても差がねぇな。」

『え？ぁ、CM？』

宮「新しい健康食品のCMのあれ、めっちゃ売れてるよなー」

『有難いですね〜』

翔「いや、TVで見ても生で見ても見劣りしない辺り、芸能人やなー、Aも」

『うーん、喜んでいいのかよく分からないコメントしますね、大将。
とりあえず、取材させて下さいね』

直「ぁ、きたんだ？」

後ろからナチュラルにぎゅっと後ろから抱きしめるのは我が球団エース、Aの彼氏の上沢。

『あれ、ブルペン行ったんじゃなかったの？』

直「Aと一緒に行こう思って」

『そりゃ、どうも笑
ただ、大将の取材あるから先に練習行っておいでよー』

直「んー、じゃ、後でタオル持ってきて」

『はいはい笑』

ちゅ、と額にキスして離れた上沢。しれっと俺の隣に来るA

『宮さんも早くブルペン行きなよ〜』

宮「人を邪魔者みたいに言うんはこの口か〜？」

『ひゃ〜！みゃーしゃま、たひしょーの、しゅらい、しゅるから〜』

びよーん、と柔らかな頬を伸ばされているA。
宮さん、容赦なさすぎっス…。

宮「しかし、先輩達の目の前でようイチャつくわ…」

『へ？何、の…ぁ！ゃ、その、ご、ごめんなさい…/////』

…上沢のナチュラルな感じに流されて、意図してなかったのか、こいつ笑

『宮さんとか大将いると気が緩む…/////』

翔「…(きゅん)」

不覚にもきゅん、とした中田翔。

ガシガシ、と頭を撫でて、若干ぎゃあぎゃあ文句を言われても可愛いAの発言で気分良く試合に出て、ヒーローとなったとかなんとか。

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