やっぱりさ ページ13
『…』
直「ぁ、起きた?」
『なお…、おはよぉ…』
直「おはよ。起きる?」
『ん〜、おきるぅ〜。』
直「おい、起きる気ないだろっ笑」
腰あたりに抱きついて頭をぐりぐりするA
『…』
直「A〜?」
『…ZZZ』
直「眠いんじゃん笑」
さらさらの髪に指を通すと、するすると指の隙間から溢れる。
規則正しい寝息で、眠る彼女の腕を解いて横たえる。
昔から軽い身体は、年を追うごとに軽くなっていってるんじゃないか、と思う。
それ言ったら、…馬鹿じゃない?って本当に馬鹿を見る目で俺を睨んでた…。
分かってるよ、俺が筋肉付けたり鍛えてるから、ってのは。
直「でも、それだけじゃねーだろ…」
昔から努力を惜しまないAは、体重管理とかきちんとしてるじゃん。
ずるいよな、普段なんて事ない時とかは甘えてくるくせに、そういうのをおくびにも出さない。
コイツの隣に居るのは、多分運が良かったっつたら、それまでの話。
未来は、俺の頑張り次第。
直「可愛い…』
今更隠すこともないけど、すっぴんだと普段のあどけなさがぐっと際立つ。目の下のクマが分かるくらいには疲れてるんだ。
眠るAの隣で、片手で頭を撫でながら、片手は携帯弄り時間を潰す。
『…ん、ぁ、寝ちゃった…?』
直「起きた?」
『なお、ごめん…』
直「いーよ、疲れてんだから仕方ないじゃん。
…それより、何か食わねぇ?(ぐぅ〜)」
『…ふは、ホットケーキ食べよっか』
直「あー、いいな。食いたい」
『はあい笑』
2人でキッチンに並んで、俺はあたふたしながらパンケーキ2人で作って、ブランチして、ソファーでテレビを見る。
まったりした時間が流れる。
直「A、明日は?」
『明日は、12時の飛行機!
東京でドラマ撮影とー、新しいレギュラーの番組の打ち合わせとかかなー。ぁ、後、キャラソンレコーディングかな』
直「相変わらず忙しいなあ」
『シーズン中の直に比べたら全然だよ〜笑』
直「…、それぞれの大変さがあるっつーことだな」
『だね。笑
土曜日にまた、北海道来るから。それまでのご飯冷凍してあるからチンして食べてね。
夕飯用のシチューは明後日までだから、ドリアとか他のものに簡単にアレンジ出来るように書いてあるから読んで』
毎度の事ながら、いつの間にそういうことを…。
直「…やっぱり、お前のが忙しいよ、絶対。」
俺は間違ってないと思う!!
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作者名:みむ | 作成日時:2019年3月27日 13時