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今では普通にまた今度を告げられるのだから皆割と強かである。応援してくれてはいるのだろうけれど。
「もう！！はい、サイズ感聞きたくて持ってきたの。つけてみて。」
ずるずると私を引きずった先は自席で、どっかり腰を下ろし前方を顎でしゃくる勝己くん。断りを入れ前の席へと座った。
一応標準で作ってみたけれど、と手渡すそれを早々に取り付ける彼は、ぐーぱーしてみたり見回してみたりしばらくして、少し迷っている。
「…ちょっとちっせぇ。」
少し申し訳なさそうな瞳に、彼もそんな顔するんだとてんで失礼な事を思いながら顔を上げた。
「マジか。勝己くん、やっぱおてて大きいんだね」
ちょっと広げてみせて、と向かい合って手のひらを見せる。
それに重ねる様に差し出された勝己くんの手は、一回りどころか二回りほど大きくて、ごつごつとした節くれだった指に改めて男の子なんだなぁと呑気に思う。
手の向こう側にいる彼を覗くべく首を傾けると、深紅の瞳が丸く見開いていた。
「どしたの？」
「…いや、なんでもねェ」
ぱっと手をのかす勝己くん。そのままズボンのポケットにインしてしまった為、あー。と声を漏らす。案の定眉を顰められた。
「しまっちゃダメ。もっかいだして。」
「…んでだよ」
「はかる。」
む、と頬を膨らませると、舌打ちを頂く。挨拶みたいなものなので別段何も思う事は無い。
「製作者に舌打ちしなーい。」
はいおててを出しなさい。とペンポーチから小さいメジャーを取り出す私に、渋々ポケットから手を出す勝己くん。素直でよろしい。
メジャーが彼の肌を撫でていく。
時折触れる指は私と違い、覆い隠してしまえそう。なんとなくもったいなくて人差し指をつまむと顔を顰められた。
「…んだよ」
「ううん。大きい手だなぁと思って。」
さんきゅ。と手短にお礼を告げ採寸を終える。
しばらくあっけにとられていたカッチャンは、自我を取り戻したが歯向かう声は少し小さかった。
「…当たり前だろ」
「うん。…この手で色んな人を守るんだもんね。」
そっと手の甲を撫でると、再び見開かれる赤色。席を立って、ほんの少し騒ぐ鼓動を落ち着ける様に深く息を吸い柔く微笑む。
「じゃ、また連絡するね」
お礼と挨拶もそこそこに教室を出て、試作室へと向かった。
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Umi(プロフ) - なゆさん» わ〜！！楽しんで頂けてよかったです！こちらこそご覧下さりコメントまで頂戴しありがとうございます…！！ (2021年12月2日 21時) (
レス) id: 266bb1a809 (このIDを非表示/違反報告)
なゆ(プロフ) - 終始ときめきっぱなしでした...！！好きです！ありがとうございました！ (2021年11月30日 4時) (レス) @page33 id: 8a48c9aede (このIDを非表示/違反報告)
Umi(プロフ) - 羽凪_9さん» 長いお話をご覧頂き、また私の妄想にもありがとうございます…！！同士様…！！🥺大変嬉しいです！よろしければぜひ、よろしくお願い致します🥰 (2021年11月27日 20時) (レス) id: 266bb1a809 (このIDを非表示/違反報告)
羽凪_9(プロフ) - 最後まで読ませていただきました！主様、分かります…バクゴーはどちらかと言うとかっこいーって感じだけど見れば見るほど…カワイクネ?思ってくるんですよね…ホントもうスンゴイ、分かります！… 、お気に入り作者様に追加させて頂いてもよろしいでしょうか?! (2021年11月27日 17時) (レス) @page37 id: cebfff4930 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：み
| 作成日時：2021年11月25日 15時
