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恐る恐る見上げると、ぶわぁっと勢いよく頬を染めた勝己くんが背と膝の裏に手を入れ私を抱きかかえた。ベッドに座り、隣に腰かける勝己くんに手を伸ばす。
「お、う…」
余りの羞恥にたどたどしく敬語が混ざる私に、こちらも珍しく幾分か暇のいる返事を返してくれる。
抱き着いた私ごとベッドに寝ころび、再び毛布を首元まで引っ張った。包むように抱きかかえられ、頭を撫でられながら低い声が零れる。
「わりぃ。…他、痛いとこねぇか」
「だ、いじょぶ。ごめ、力入らなかっただけで、痛くはないよ」
優しくしてくれたから、と自分からこぼしておいてさらに頬に熱をためてしまい、ぐりぐりと分厚い胸板におでこをこすりつける。
お手洗いにも行きたいし身だしなみも整えたい。しばらくしてようやく立ち上がれ、抱き抱えられそうになるのを丁重にお断りしこっそりと女子寮へ向かう。
これ幸い、時間が遅いのもあり誰もいなく、顔を洗ってスキンケアをして髪を整えようとブラシを手に取ったところで、足音に体が震えた。
「それでさぁ…え、Aちゃん！？」
「お茶子ちゃん、梅雨ちゃん…！！」
大きな瞳をさらに丸くするお茶子ちゃんの口を慌ててふさぎ、梅雨ちゃんにおはよう、と困り顔で告げる。
「おはようAちゃん。今日はゆったりとした朝だったのね」
「梅雨ちゃんそこじゃなくない！？えっ、ふぁふふぉーふんのへはひ」
「しーっっ！！」
にんまり微笑む梅雨ちゃんに眉を下げつつ、再び口を勢いよくふさぎすぎて謝りながら手をのかす。
ゆだるほど熱をためた頬を抑える私に、きゅぅ、と抱き着くお茶子ちゃん。
「…おとまり？」
「う、ん。…内緒にしてくれる？」
「勿論よ。素敵なクリスマスになったかしら」
「ハイ…トテモ…」
羞恥が募りすぎてもきゅっと顔をしかめる私に、見上げるお茶子ちゃんは少し意気込んでいる。
「私のお部屋に泊まったことにしなよ、それなら大丈夫でしょ？」
「う〜〜、ありがとお茶子ちゃぁぁぁ」
ぎゅぅっと抱きしめ返す私の頭を撫でるお茶子ちゃんは、すん。と鼻を鳴らす。
「…Aちゃん、爆豪くんの匂いがする。あの特有のさ、ニトロみたいな」
「ひょえ」
勢いよく後ずさる私にけたけた笑うお茶子ちゃんは、からかいがいがあるなぁ。と楽しそうだ。隣でけろけろ微笑む梅雨ちゃん。二人とも笑顔が可愛いな、と余計に顔をしかめる。
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Umi(プロフ) - なゆさん» わ〜！！楽しんで頂けてよかったです！こちらこそご覧下さりコメントまで頂戴しありがとうございます…！！ (2021年12月2日 21時) (
レス) id: 266bb1a809 (このIDを非表示/違反報告)
なゆ(プロフ) - 終始ときめきっぱなしでした...！！好きです！ありがとうございました！ (2021年11月30日 4時) (レス) @page33 id: 8a48c9aede (このIDを非表示/違反報告)
Umi(プロフ) - 羽凪_9さん» 長いお話をご覧頂き、また私の妄想にもありがとうございます…！！同士様…！！🥺大変嬉しいです！よろしければぜひ、よろしくお願い致します🥰 (2021年11月27日 20時) (レス) id: 266bb1a809 (このIDを非表示/違反報告)
羽凪_9(プロフ) - 最後まで読ませていただきました！主様、分かります…バクゴーはどちらかと言うとかっこいーって感じだけど見れば見るほど…カワイクネ?思ってくるんですよね…ホントもうスンゴイ、分かります！… 、お気に入り作者様に追加させて頂いてもよろしいでしょうか?! (2021年11月27日 17時) (レス) @page37 id: cebfff4930 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：み
| 作成日時：2021年11月25日 15時
