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「ようやく？」
「お前の作った奴つけれんの」
首をかしげると、私を見やる勝己くんは平然と告げる。
素直な言葉に益々目を丸くしてしまうと、何をそんなに驚く必要があるのか言いたげだ。さぞ当たり前だろう、とかいている顔に私の表情筋は途端に緩む。
「…勝己くんの役に立てるように、頑張るね。」
「……。せーぜー励め」
隠す事もせず笑む私に、得意げに口角を上げた勝己くんは大きな手を私の頭に乗せた。
ぽんぽん、とあやす様に撫でられる。
彼の中で私は、ずっと後をついている幼稚園生のままのような気もするが、まぁ、こうして仲良くしてくれているのはこれ幸い。
彼の特別を願う気持ちは中々萎まないが、その彼が進む道を邪魔したくないのが一番。
淡く膨らみ続ける恋心は内に秘めて、そっと背中を押さないとなぁと思う。
しばらく個性や演習、考えている技の仕組みなどを聞いて、お開きとなった。サポート科の寮までもすぐそこなのだが、送っていく。と一言告げる勝己くんは腰を上げ私の鞄を持ち歩き始める。
慌てて後を追うと、共有スペースにいた数人が私達に気付いて目を輝かせた。
「ばっくご〜！ちょいストップ！！」
「…あ？」
「ねぇねぇ、はじめましてだよね！？爆豪の彼女！？」
放課後、勝己くんを呼んでもらった金髪さんと、ふわふわの髪にピンク色のお肌をした可愛らしい女の子。
ぎゅっと私の手を掴み期待の眼差しを向けられる。
「…そんなんじゃねぇよ。」
コイツに触ンな。と手を振り払い、守るかの如く自身の腕を私の前に出して牽制する様は、幼馴染の私から見ても彼氏じゃなければ何なんだお前は？と思うくらいである。
思わせぶりな態度とは裏腹に、ストレートな言葉。
傷つくなぁ、と彼の中で幼馴染の延長線が消えないダメージを食らいながら、勝己君の腕に触れ避ける様に下へとおろした。
「はじめまして、サポート科の奏多Aです。勝己くんとは幼馴染なの。よろしくね。」
「…よろしくせんでええわ」
「えぇ…。私はお友達増やしたいよ。」
不機嫌、と言いたげに眉根が寄せられる。相変わらずよく顔に出る人だ。そんなに私の交友関係が広がるのが悔しいのだろうか。
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Umi(プロフ) - なゆさん» わ〜！！楽しんで頂けてよかったです！こちらこそご覧下さりコメントまで頂戴しありがとうございます…！！ (2021年12月2日 21時) (
レス) id: 266bb1a809 (このIDを非表示/違反報告)
なゆ(プロフ) - 終始ときめきっぱなしでした...！！好きです！ありがとうございました！ (2021年11月30日 4時) (レス) @page33 id: 8a48c9aede (このIDを非表示/違反報告)
Umi(プロフ) - 羽凪_9さん» 長いお話をご覧頂き、また私の妄想にもありがとうございます…！！同士様…！！🥺大変嬉しいです！よろしければぜひ、よろしくお願い致します🥰 (2021年11月27日 20時) (レス) id: 266bb1a809 (このIDを非表示/違反報告)
羽凪_9(プロフ) - 最後まで読ませていただきました！主様、分かります…バクゴーはどちらかと言うとかっこいーって感じだけど見れば見るほど…カワイクネ?思ってくるんですよね…ホントもうスンゴイ、分かります！… 、お気に入り作者様に追加させて頂いてもよろしいでしょうか?! (2021年11月27日 17時) (レス) @page37 id: cebfff4930 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：み
| 作成日時：2021年11月25日 15時
