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ぎゅぅ、と抱き着いて、勝己くんの肩におでこを押し付ける。
そっと背中を撫でる手にしばらくたってようやく落ち着いた。
すん、と鼻を鳴らし涙を拭うと、酷ぇツラだな、とくつくつ笑う勝己くん。
「誰のせいで泣いてると思ってんの」
膨らませた頬の空気を抜く勝己くんは、お前の情緒が忙しいからだろ、とそのまま頬を撫でてくる。
先程から壊れ物を扱うような優しい手つきに鼓動は早鐘を打ってばかりだった。
勝己くん特有の甘い香りがいつもより近いせいか、物理的にも包まれているせいか、心臓は忙しないし体の熱は一向に冷めない。先程アイスを口にしたばかりだと言うのに。
しばらく前へ記憶を巡らせたせいで、先程の光景までフラッシュバックする。
何だか今日は振り回されてばかりだなぁ、と頬を撫でる手に大人しく身を任せていると、おおきな手が支える様に後頭部へ回る。
さらりと髪の間を撫でる様に滑る手。
マジか、と甘い期待と羞恥に目を丸くさせた刹那、低い彼の声はいつもより熱を持ち私の名前を呼んだ。
端整な顔が近づいて、思わず目を閉じる。
そっと、彼の薄い唇が私のそれと重なった。温かくて、アイスのせいで余計に甘く感じる。
下唇を柔く食んで、角度を変えゆったり重なる。
普段の粗暴さからは考えられない様な余りに優しいキスに背筋が甘く疼いて、彼のダボついたシャツを力なく握った。
「んっ……ふ、ぅ、……んむ…っ」
閉じた唇を舐めた舌が、割り入る様に口内へ入ってくる。
呼吸もままならなくて苦しいはずなのに、歯列をなぞられて絡める様に求められる舌が気持ちよくて、もっと強請ってしまいそうで、ぞくりと腰が疼いた。
ようやく唇が離れ、きつく閉ざしていた目を開く。
すぐ近くで熱っぽい瞳が私を見つめていて、思わず添えていた手に力がこもった。
「かつ、き、…くん」
「………あ？」
乱れた息を整えながら、たどたどしく彼の名前を呼ぶ。再びシャツを掴み直す私を見つめる深紅。
「……もっかい、して。」
とろけてしまいそうで、虚ろに見上げた彼の瞳は一瞬丸くなって、すぐ満足げに痩せる。
ちう、と音を立て頬に口付けた勝己くんは、耳を撫でる様に触れながらまた優しく唇をつけてくれる。
啄む様なキスに力が抜けた私を支える様に、きつく抱きすくめてくれた。
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Umi(プロフ) - なゆさん» わ〜！！楽しんで頂けてよかったです！こちらこそご覧下さりコメントまで頂戴しありがとうございます…！！ (2021年12月2日 21時) (
レス) id: 266bb1a809 (このIDを非表示/違反報告)
なゆ(プロフ) - 終始ときめきっぱなしでした...！！好きです！ありがとうございました！ (2021年11月30日 4時) (レス) @page33 id: 8a48c9aede (このIDを非表示/違反報告)
Umi(プロフ) - 羽凪_9さん» 長いお話をご覧頂き、また私の妄想にもありがとうございます…！！同士様…！！🥺大変嬉しいです！よろしければぜひ、よろしくお願い致します🥰 (2021年11月27日 20時) (レス) id: 266bb1a809 (このIDを非表示/違反報告)
羽凪_9(プロフ) - 最後まで読ませていただきました！主様、分かります…バクゴーはどちらかと言うとかっこいーって感じだけど見れば見るほど…カワイクネ?思ってくるんですよね…ホントもうスンゴイ、分かります！… 、お気に入り作者様に追加させて頂いてもよろしいでしょうか?! (2021年11月27日 17時) (レス) @page37 id: cebfff4930 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：み
| 作成日時：2021年11月25日 15時
