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帰りながら、と言っても全寮制になった今は学校と寮は目と鼻の先である。
どうするべきかしばし迷った勝己くんは、私をA組の寮へと導いた。
お邪魔します…とまだ誰も帰宅していない寮に声を上げる私の一歩先、共有スペースで一度立ち止まった勝己くん。
隣に並び見上げると、来い。と手短な呼びかけで彼の部屋へと通された。
整理整頓された部屋は流石としか言い様がなくて、ベッドを背もたれに手触りの良いラグへ腰を下ろす。
初めての部屋に慣れなくて、少し見回してしまった。
体育祭で腑に落ちていない彼におめでとうを告げた時も、ごくたまにすれ違う廊下での挨拶も。
サポート科とヒーロー科というのは余り接点がなく、高校生になってからこんなに長く彼といるのは初めてで私の鼓動は少し騒がしいままだった。
五体満足で敵の元から帰ってきてくれた彼に泣きじゃくり飛びついた時も、そういえば勝己くんの家の前。涙を浮かべる光己さんに頭を撫でてもらえた事も、記憶に新しい。
中学生では、３年生の時にクラスが離れてしまったが何だかんだ一緒に勉強したり帰ったり話す機会があったのだけれど、高校生になるとやっぱり忙しいんだなぁ、と小さく思う。
少し寂しいけれど、頑張っている姿を遠目でも見れることは嬉しいし、コスチュームが出来上がったり何か進展があるたびに連絡してくれるのは誰にも言わない私の自慢だった。
「ううん、貯めておくのはいいけれど、それまで時間がかかるのがネックだね」
「冬は特にな」
さみぃし。とごちる勝己くんは隣に腰を下ろし、私の書き留める様をじっと見ていた。
白い紙に箇条書きを増やしながら、ふと手を止め見上げる。
「先生からもサポートアイテムの紹介があった訳だから、これからは大体的に使っても構わないんだね」
「おう。お前らも実践増えてきたんだろ。」
「うん、少しずつだけど、本格的に作らせてもらってるの」
最近は、基本的な知識などの座学を乗り越え実際にモノづくりをする授業が増えてきたのだ。
座学ばかりの時は眠すぎてどうしようかと思ったけど、と頬をかく私に、ふっと息をつく勝己くん。
ようやくだな、と背もたれにしていたベッドに腕を置き、天井を見上げる。
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Umi(プロフ) - なゆさん» わ〜！！楽しんで頂けてよかったです！こちらこそご覧下さりコメントまで頂戴しありがとうございます…！！ (2021年12月2日 21時) (
レス) id: 266bb1a809 (このIDを非表示/違反報告)
なゆ(プロフ) - 終始ときめきっぱなしでした...！！好きです！ありがとうございました！ (2021年11月30日 4時) (レス) @page33 id: 8a48c9aede (このIDを非表示/違反報告)
Umi(プロフ) - 羽凪_9さん» 長いお話をご覧頂き、また私の妄想にもありがとうございます…！！同士様…！！🥺大変嬉しいです！よろしければぜひ、よろしくお願い致します🥰 (2021年11月27日 20時) (レス) id: 266bb1a809 (このIDを非表示/違反報告)
羽凪_9(プロフ) - 最後まで読ませていただきました！主様、分かります…バクゴーはどちらかと言うとかっこいーって感じだけど見れば見るほど…カワイクネ?思ってくるんですよね…ホントもうスンゴイ、分かります！… 、お気に入り作者様に追加させて頂いてもよろしいでしょうか?! (2021年11月27日 17時) (レス) @page37 id: cebfff4930 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：み
| 作成日時：2021年11月25日 15時
