【刀剣乱舞】 年寄り雪女は審神者になったようで…

肆拾弐話 ページ43

気を取り直して、みんなにはコンちゃんに持って来てもらった掃除道具を使って掃除をしてもらっている。
みんなといっても私と薬研以外だが。


私達は、昨日に引き続き男士達の本体を探しに来た
勿論午後からはみんなに合流するつもりだ


『ねえ薬研。この本丸で正直男士達が近寄らない、又は近寄りたくない場所ってどこだと思う？』

やはりここは私より本丸に詳しい刀に聞くべきだろう。
因みに薬研は此処の初鍛刀らしい


薬研「そうだな…強いて言うなら屋根裏か、床下じゃねぇか？他の場所はなんだかんだ言って誰かが通るだろ」

確かに鼠でもなければそのようなところには行かないな。
それに色々と虫とか出そうだし


薬研「だけどよ、大将。本当に本体探して返すのか？奴らと親睦を深めてからでも遅くはないと思うが」

「それに…」とどこか辛そうに言葉を続ける


薬研「今までの奴らはそうでもねぇけど、
此処にはもっと血の気の多い奴らもいる。冷静に物事を判断できない奴らもいる…いち兄みたいに」

徐々に小さな声になってはいったが、私の耳にはしっかりと届いた。

いち兄、もとい一期一振。粟田口吉光がの唯一の太刀
確か、短刀の弟達が沢山いて慕われていた、はず



『でも、本体が手元に無いって不安でしょ？刀剣の本分は本体で対象者を切ること。それが出来ないって、凄く辛い事じゃない？』


薬研「………………」




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長ーい沈黙があった後、薬研が口を開いた。



薬研「……大将は、優しいな」



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〜本体探しに行く前〜


((((((最初はグー、じゃんけんぽん！！)))))


鶴丸(っしゃ！じゃあ俺が主に着いて行くぞ)


乱(…でもさ、太刀や大太刀が付いていっても室内戦じゃ役に立たないよね)

加州(んじゃ、乱と薬研と俺で勝った人が主のお供な)




薬研(お、俺だな。運が良かった。)


鶴丸(そんなぁ、なんで俺は太刀なんだ…)

石切丸(……大人しく掃除して待っていようか。鶴丸さん)


可哀想な二人であった。

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