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参拾漆話 ページ38

『ふぅ〜やっぱ一人で阿津賀志山を回るのはきついな』


コンちゃんと別れた後、とりあえず阿津賀志山を2、3周回って来た

もう少し難しいところでもよかったけど
6面は夜戦という事でその一歩手前の合戦場に行ってきたというわけだ



『それにしても、今日は満月か、』

少し上がっていた息を整えながら縁側に座る
今日はとても充実した日だった気がする



さて、

『いい加減、出てきたらどう?石切丸。』


私が帰ってきてからずっと柱の影に居た石切丸に声をかけた




石切丸「…よく気がついたね。気配は消していたつもりだったんだけど」


『女の勘だよ……ちょっと話さない?』


そう言って私は石切丸を隣に座らせた



石切丸「それにしても、君は本当にすごいね
この数日でこんなに沢山の男士達を味方につけるなんて」



味方につける、か




『………その事なんだけど、私はみんなの仲を引き裂いているだけなんじゃないかな…』


刀剣男士をまとめる筈の審神者がみんなをバラバラにしている
……本当にこれでいいのだろうか


石切丸「今のうちだけだよ。きっとこの本丸は元に戻る」



『……なんか、石切丸が言うと説得力あるね。
でもさ、私がこの本丸に来たのは間違いだったんじゃないかな』



石切丸「…どうしてだい?」

『だってこういう場合、新しく来る審神者は 人間 だろう?
そんでもってその 人間 が、男士達の支えになり心を開かせていく。』


石切丸「……それなのに妖の類の自分が来てしまった」



『そう……ってやっぱり、私が妖怪だって分かってたんだ。』


最初に自己紹介された時、
思いっきり妖がどうのこうのって言われたから心臓に悪かったのを覚えている。

あの時凍っちゃった原因はこの事だね。うん←








石切丸「昔色々あってね。その妖と君の気配なんかが似ていたものだから」

石切丸は神社暮らしが長かったと言っていたし、
きっと妖怪退治でもした事があるのだろう






































『石切丸にこんな事言うのもなんだけどさ、人間ってやっぱり自分勝手だよね』


もちろん、妖怪にも自分勝手な奴はいる
だけど、人間の自分勝手さは妖怪の比ではないと思ってる

自分達が作り出しといて、その世話や相手はしない。

むしろ、私の場合滅ぼされかけた。


小夜や宗三にはああ言ったけど、
私はまだ人間を心から許している訳では無いらしい






『ねぇ、少し私の昔話をしてもいいかな?』

参拾捌話〜過去編1〜→←参拾陸話



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- 楽しみにしてます( ´艸`)オチがあるのなら加州くん安定くんとかがいいなぁと思いました (2021年2月2日 21時) (レス) id: ed2686deb5 (このIDを非表示/違反報告)
akithin.(プロフ) - 更新楽しみに待ってます! (2020年8月30日 21時) (レス) id: e324714dd9 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - カピ丸さん» 再新まってますね!! (2019年5月1日 18時) (レス) id: 192730a35f (このIDを非表示/違反報告)
カピ丸 - (名前)さん» ありがとうございます!!ビシバシお願いしますm(_ _)m (2019年5月1日 18時) (レス) id: 236f4f6530 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - といっても書いたんですが小説は見られないと思いますが、小説の時とは違う名前の方なんで調べられてもわかりませんがね (2019年5月1日 18時) (レス) id: 192730a35f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:カピ丸 | 作成日時:2019年5月1日 16時

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