こんなモテ期はノーセンキュー.弐倍【鬼滅の刃】

ノーセンキュー.67 ページ28

しばらくおんぶされてたら着いた。ここも藤の花が咲きまくってる。





『ありがとうございました！』


「用が済んだらここに来い」


『分かりました...？』





冨岡さんに一礼して、恩人の名前を探す。恩人さんの名前はしのぶさんに教えて貰った。
彼の墓は真ん中辺りにあってしゃがんで手を合わした。





『...あなたが助けてくれたおかげで足首を捻ったぐらいの怪我で済みました。天国でこれからの未来を見守っていてください。私があなたの分までバリバリ活躍するので、鬼殺隊は安泰ですよ』





お墓に向かって礼を少し長い時間して離れた。松葉杖を使って一歩一歩離れて行く。
15歳でこんなことになるとは思わなかったなぁ。何かもう精神年齢15歳以上な気がする。





『お待たせしました』


「...もう用はないか」


『？はい』





冨岡さんは「そうか」と言ってまた私に背を向けてしゃがんだ。私は冨岡さんに土下座するよね。何してるんだって目で見られたけど。お礼を何回も言ってもう一度冨岡さんの背中に身体を預けた。





『冨岡さんの好きなものって何ですか？』


「......鮭大根」


『あー美味しいですよね！私も鮭大根好きで、お母さんに何回も作ってもらいました』





お父さんが鮭が大好きでよく出てたから鮭大根も珍しくなかったんだよね。お父さんと二人してうまいうまい言って食べてたらお母さんにうるさいって言われた。

ノーセンキュー.68→←ノーセンキュー.66

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す