こんなモテ期はノーセンキュー【鬼滅の刃】

ノーセンキュー.43 ページ47

あの後、全力で誤解を解いた。私が言う度に律儀に逆のこと言う善逸くんのせいで語彙力が何か低下した気がする。





『(......寝た？寝たよね？....よし。出る準備しよう)』





隊服と羽織はおばあさんにもう用意してもらった。ありがたや。刀もあるし、今の内に出よう。禰豆子ちゃんとお喋りしたかったマジで。





『(そーっと....)』


「...Aちゃん？」


『ッ！？どぅっ、どうしたの？善逸くんや』





叫びそうだったあっぶな。今ならトイレ行くだけって言えば誤魔化し効くか。





「どこ行くの...？」


『(トイレで伝わんの？え、トイレの他の言い方お花積みに行きますだっけ？善逸くんは真に受けそうだし普通に便所で良いか。)便所に行くだけ』


「...俺も行く」





なんでやねんッ！！！この時代から連れションあんの！？歴史長いな！？

ギシギシ言う床を歩いて便所に着いた。そこまでは良かった。善逸くんが入らん何故だ。





「Aちゃん入らないの？」


『何か収まったから大丈夫』


「そう？なら寝よっか」


『え？善逸くん入らないの？』


「うん。Aちゃんの付き添いだったから大丈夫だよ」





バレてる？え、これバレてんの？善逸くん眠そうにしてる訳じゃないから偶然って可能性が０に近いんですけど。...いやまさかな。





『善逸くん、私寝れないからちょっと歩いてくるから先に部屋戻ってて』


「なら一緒に歩こうよ！えへへ、Aちゃんと二人っきり」


『いや善逸くん怪我酷いんだから寝てろ』


「...Aちゃんが寝てくれるなら俺も寝るよ」





.......バレてないよね！？その笑顔が怖いよ！！え！？バレてる！？これ完全にバレてね？詰んでね？

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