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主side


窓越しに烏がカアカアと執拗く鳴くものだからどうしたのかと思ったら姉さんの烏だった。

いつもなら嘴でつつくかどこか開いているところから勝手に入ってくるのだが。


主「どうしたんだ?」


足に手紙が結んであった。

それを解くと途端にカラスのあの鳴き声が人の言葉となった。

急げ。急げ。

そればかりだった。

何があったのだと問いただしても、返ってくるのは「急げ」という言葉だけ。

手紙にはどこかの場所が示されていた。


主「この場所がどうしたんだよ!」

...嫌な胸騒ぎがする。


主「落ち着け!!!!」


出しうる限りの声を出すと烏は動きも鳴き声も止まった。

パッチリと開いた目を更に見開いくと、数秒口を鳴かずパクパクとした。


《甘露寺蜜璃。重症。命ノ危険。危ナイ直グ二蝶屋敷へ向カエ。》


正気を戻したかのように喋り出した烏はそのメモの通りに向かえと言う。

文字はぐにゃりと歪んでおりまるで子供の字だった。


姉さんは人間の何倍も強い鬼と毎夜戦っているんだ。

こんな日、いつ来てもおかしくなかったんだ。


姉さんは昔から誰よりも強かったからどこかで「次も無事に帰ってくる」と根拠の無い確信があったのだろう。


上手く受け止められず、頬や首に妙な汗は出るが酷く落ち着いていた。

家を出て門を出るとやっと急がねばという意識が戻り、俺はここで漸く体が追い付き全力で走る事ができた。



主「姉さん!!!」


どうか俺を置いていかないで

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K太(けいた)(プロフ) - 星兎★@投稿絶賛サボり中さん» ありがとうございます!!!コメントめちゃくちゃ嬉しいです(好き)星兎さんのコメントを糧に精進します(´∇`)何かと不足している部分の多い作品であるとは思いますがこれからもお付き合い頂けると嬉しいです (2020年9月22日 0時) (レス) id: 32e17b75db (このIDを非表示/違反報告)
星兎★@投稿絶賛サボり中 - コメント失礼します!好きです!(突然すみません)続きがすっごく気になりまs((応援してます!これからも頑張ってください! (2020年9月19日 18時) (レス) id: 2606609848 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:K太(けいた) | 作成日時:2020年8月4日 1時

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