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Aと善逸が別れた後、事態は巡るように動いた。
一夜、一つの山の中で起こる数々の交戦。
生き残った隊士は改めて柱の圧倒的強さを思い知った。
主「累...」
累「A?何でこんな所に居るの。あそこで待っててって言ったのに!」
主「食っただろ?人を。」
累「来るな」
Aからは炭治郎や禰豆子の姿は丁度見えない。
その事に気付いた累は咄嗟にこちら側に来れぬよう糸を引いたのだ。
累には友達がいなかった。
当然だ。身体が弱く ろくに外へも遊びに行けなかったのだから。
-数日前-
主『喰わねえし殺さない。...お前の望みは何だ。』
思えばまともに話し掛けてくれたのはAが初めてだったのかもしれない。
それに充てられたのか累は自身でも驚く提案をした。
累『...友達になってよ』
____条件は人を喰わない事だ。
それを破った。
つまるところ、友達という何とも歪な関係の破綻。
この現状は絶対に知られる訳にはいかない。
炭治郎の存在こそ気付けずにいるが既に人に危害を加えた事を知られてしまっている。
善逸との遭遇が全ての誤算だったのだ。
累の張る糸を断ち切って口を開く事無く累に近付いた
主「俺はお前の事本当の友達だと思ってたさ。
だからこそ許せない。」
主「友達ってのはなんでも言う事聞く都合のいい存在じゃないぞ累。間違った道を進んでしまった時、引き戻してくれるのが本当の友達だ。」
刀を出し構えて力を入れる。
主「条件なんてつけて悪かった。
...今度生まれ変わった時、また友達になろう。」
何も抵抗する事が出来なかった累はAに殺されるのだと半分受け入れていた。
しかしAが来る前に起こっていた炭治郎との戦いで張った無数の糸はAが来たことで累の記憶から抜け落ちてしまっていた。
主「い"っ....」
鈍い何かが落ちる音がした。
完全に不慮だった。
硬度の高い糸は肉眼で捉えることは不可能で。
だが圧倒的に硬く
人間の骨や肉など容易く切れる。
大腿であろうと腕だろうと。
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K太(けいた)(プロフ) - 星兎★@投稿絶賛サボり中さん» ありがとうございます!!!コメントめちゃくちゃ嬉しいです(好き)星兎さんのコメントを糧に精進します(´∇`)何かと不足している部分の多い作品であるとは思いますがこれからもお付き合い頂けると嬉しいです (2020年9月22日 0時) (レス) id: 32e17b75db (このIDを非表示/違反報告)
星兎★@投稿絶賛サボり中 - コメント失礼します!好きです!(突然すみません)続きがすっごく気になりまs((応援してます!これからも頑張ってください! (2020年9月19日 18時) (レス) id: 2606609848 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:K太(けいた) | 作成日時:2020年8月4日 1時