決着の時 五月雨side ページ36
見習いの首にかすったのは短刀だった。
飛んできた短刀は、近くの柱に音を立てて刺さる。
吃驚していると、後ろから声が聞こえてきた。
貞「これで良いのか？」
物「上出来ですよ！」
貞「らしいな！」
物吉がそう言うと、貞は笑って怯える見習いの横を通り、短刀を引き抜いて鞘に戻す。
どうやらさっきの短刀は貞の本体だったらしい。
物吉は、いきなりの登場に驚いている亀甲の隣に立って笑顔で見習い無言の威圧をかけていた。
流石の見習いも、先程の事と物吉の圧には勝てなかったようで、冷や汗をたらしながら黙っている。
貞「俺達の大事な妹を欲望の為だけに利用なんて絶対にさせねぇぞ！」
物「何でもかんでも自分の思い通りになるとか思わないで下さいね。」
亀「斬られたくなかったら、大人しくしててね。」
驚いていた亀甲も微笑みを浮かべてそう言った。
ほー、あれが巷で噂のデストロイヤルってやつか。
役人「申し訳ありません。愛様。
これは決定事項です。貴方は一生牢屋で過ごす事になります。」
俺が頭でアホな事を考えていると、役人さんはそう言って見習いに近付いていく。
見「嫌よっ！牢屋暮らしだなんて冗談じゃないわ！
そんな事したら、パパに言ってアンタなんかすぐにクビにしてやる！」
役人「この事は、貴方のお父上も承諾済みです。」
見「そ、そんな…パパが私を裏切るなんて…」
こん「いいえ。これは事実です。」
見「そん……な…」
見習いは負けを悟ったのか、うつ向いて放心状態になってしまった。
五月「……じゃ、後は頼みます。」
役人「………この度は、本当に申し訳ありませんでした。」
役人さんは泣きそうな顔をして見習いを見つめる。
俺は何も言わず、ただ黙っていた。
こん「本部に連絡をしました。」
役人「ありがとう、こんのすけ。
では、私達はこれで……」
役人さんはそう言って頭を下げ、見習いを連れてこんのすけと共に消えた。
五月「……さて、Aに本体を返しに行くか。」
俺がそう言うと、三人は微笑んで頷いた。
違和感 亀甲side→←こうなってしまったのは 役人side
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紅桜 - snow＊flowerさん» ありがとうございます！！！五月雨さんは苦労人(笑)ですからw 仰る通り、少しだけ「繰り返し一粒」を混ぜて、あとは「オレンジ」も混ぜてます！ (2018年7月9日 0時) (
レス) id: 087b770101 (このIDを非表示/違反報告)
snow＊flower(プロフ) - とっても面白いです！五月雨さんの扱いが…wwあと、ボカロは「繰り返し一粒」ですか？ (2018年6月24日 1時) (レス) id: c02c4a7c7b (このIDを非表示/違反報告)
紅桜 - 瑠璃さん» 面白いと言っていただけて光栄です…！ありがとうございます！！！ (2018年1月30日 21時) (レス) id: 087b770101 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃(プロフ) - めっちゃ面白いです！続きが楽しみです。 (2018年1月30日 20時) (レス) id: e9bbc75aa1 (このIDを非表示/違反報告)
紅桜 - アップルパイの信者さん» どうもです！嬉しいお言葉をありがとうございます！！！桜華丸がどうなるか、是非とも楽しみにしててください！ (2018年1月29日 3時) (レス) id: 087b770101 (このIDを非表示/違反報告)
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