ここのかめ ページ10
しばらく横にいるショッピくんの背中をさすっていると、少し落ち着いたのか
「もう大丈夫なの？」
「はい…落ち着きました。よくよく考えてみれば、家族人質に取られてンのに迂闊に動いたりしませんよね。Aは」
「あはは…」
なんてコメントすれば良いんだよこれ…苦笑いしか出来ない…
「(サラッと色んな意味で心臓に悪いことを言うんだよねこの人…)」
「…あの…お腹、空いてたりしませんか？」
「へ？」
「今丁度昼時なんで…食べたいモンなんかあったら言ってください」
そういえばそうだな、と思うと急にくぅ、とお腹がなった。それが耳に届いたのか、くふくふと小さく笑うショッピくん。
笑われて気づいたけど、人の前でお腹なるって恥ずかしいんだな…
「あー、
「う…えっと…じゃあ麻婆豆腐が食べたいです…」
「麻婆豆腐…家に材料あったっけかなー、」
そう言ってショッピくんは、ぱたぱたとキッチンの方に材料を確認しに行った。
中国料理でパッと思いついたのを言ったのもあるが、
「(さっきこっちのテレビで麻婆豆腐見ちゃったんだよなぁ…)」
そう…私が眠る前につけていたニュースかバラエティの番組で、美味しそうな麻婆豆腐を紹介していたのだ。そこからもうすっかり私は麻婆豆腐の口になっている。
「お、材料あった…よかったー…豆腐余ってて」
「私も何か手伝うこと…」
「怪我したら危ないので…Aは待っててください」
手伝うこと…ないのか…
罪悪感なんてもの感じなくて良いとは言われているものの、相手に任せっきりだとソワソワしてしまう。
________ので。
「あんまり近づきすぎると危ないですよ」
「私に怪我させるようなことしないでしょ？」
「それはそうなんですケド…」
彼の料理を作る手元を見学させてもらうことにした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 361人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ロト - utさんと恋バナっすか､､､､良いっすめちゃくちゃ良き！！！ 夢主ちゃんカワユス！ (12月8日 0時) (
レス) @page25 id: 41e3ad35b2 (このIDを非表示/違反報告)
ロと - いいっすねぇ！！！めちゃくちゃ好きです！！ (11月26日 15時) (レス) @page19 id: a5e85f110a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：夏恵 | 作成日時：2023年11月19日 21時
