むいかめ ページ6
「
そう言ってふにゃりと、陽だまりのような笑みを浮かべる。
…何を言ってるのかは全く分からないが。
「(…ぅ、ときめくな私の心臓…!!!相手は立派なマフィアだぞ…!!!!)」
「…Aに褒めてもらうのは、嬉しい…デス」
「っぐ…」
心の中で煩悩と必死に戦っていると、追い討ちで爆弾を投下するショッピくん。
…無自覚だとしたらなかなかにタチが悪い…
「あ、ご飯…!ご飯、冷めちゃうよ!!ね?」
「せっかく作ってくれたから、暖かいうちに食べたいな、…なんて」
「…ン、それもそうですね」
なんだか甘くなった空間をなんとか打ち消したくなり、話題を彼の作ってくれたご飯に移す。
「…いただきます」
「いただきます」
「…あれ、挨拶…知ってるんですか?」
「幹部に、ニホン出身の先輩がいて…ニホン語もその先輩から習いました」
「へぇ…だからそんなに日本語上手いんですね」
というか日本出身のマフィアとかいるんだ…意外すぎるし身近にもそういう人がいたことを考えると…
「(…いや、考えないでおこう)」
思考を打ち消すように、温かそうな味噌汁に手を伸ばし、口をつける。
「…!お、いしい…!!」
「ホントですか…?」
「はい…!!!」
丁度いい塩加減で、しっかり出汁の味がする、とても美味しいお豆腐の味噌汁だった。
続けて焼き魚にも箸を進める。こちらも良い焼き加減で、ふっくらとしていて美味しい焼き魚だった。
「(どうしよう、めちゃくちゃ美味しかった…)」
ものの数十分で自分の皿(多分)に盛られていた料理を食べ尽くしてしまった。
2日もろくに物を口にしていなかった反動かあるかもしれないが、それを抜きにしても本当に美味しい料理だった。
「んむ、
「お恥ずかしながら…」
「いえ、美味しそうに食べてくれてたので嬉しいデス」
「あはは…よく言われます」
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ロト - utさんと恋バナっすか、、、、良いっすめちゃくちゃ良き!!! 夢主ちゃんカワユス! (12月8日 0時) (レス) @page25 id: 41e3ad35b2 (このIDを非表示/違反報告)
ロと - いいっすねぇ!!!めちゃくちゃ好きです!! (11月26日 15時) (レス) @page19 id: a5e85f110a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夏恵 | 作成日時:2023年11月19日 21時