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じゅうくにちめ ページ22

動くたび、湯船がちゃぽりと音をたてる。
体の底から温まるような感覚に、そっと目を伏せて堪能する。
 
 
 
 
 
「あったかい………」
 
 
 
 
あの後、結局一時間ほどでショッピくんは帰ってきた。
ドアが開き、声をかけようとした瞬間に目にも止まらぬ速さで抱きつかれてびっくりしたが。
 
 
 
 
その後お風呂や洋服などの相談をしてみたところ、二つ返事で了承された。
……ちなみに服の色はほぼ紫で、全部私の好みだった。
一体どこで知ったんだ…
 
 
 
 
 
「…あつい」
 
 
 
 
 
ぼーっと考えていたらのぼせそうになったので、少し急いであがった。

 
 
 
「お風呂、ありがとうね」
「ン、じゃあ俺も…っと」
 
 
 
 
すでに準備は終わっていたのか、真っ直ぐにお風呂へと向かっていった。
あ、ドライヤーまである…
 
 
 
 
 
「(そろそろ髪の毛が切りたくなってきたな…)」
 
 
 
長い髪の毛はどうしても邪魔でそんなに好きではない。
いちいち髪の毛を縛って過ごすのも面倒くさいな、と思ってしまうタイプだし。
最近忙しくて機会がなく、腰あたりまで伸びているが、とっとと切ってしまいたい。
 
 
 
 
 
 
「……あがりました」
「え、早いね」
「……流石に風呂で寝たらあかんなって、おもって…」
 
 
 
 
 
もはや乾かす気力すらないのか、タオルを肩にかけただけで髪の毛はびしょ濡れだ。
意外と子供っぽいところがあるんだな、と思いながら彼を呼ぶ。
 
 
 
 
 
 
「ほら、乾かしてあげるからこっち来て」
「………(はい)
 
 
 
 
 
大人しく目の前に座ったショッピくんは、もう半分くらい寝ており、うつらうつらと夢の世界へと旅立とうとしている。
そんな彼を現実に引き留めつつ、タオルで手早く髪の毛を拭き、ドライヤーで乾かす。
乾かしたところからぴょんぴょんと毛先がはねて少し面白い。
 
 
 
 
 
「…はい、終わったよ」
「…………谢谢(ありがとうございます)………」
「…はは…ほら、ベッドで寝るよ」
 
 
 
 
 
 
せっかく引き留めていたのに…
もうほぼ目を開けていないショッピくんの腕を引っ張ってベッドへと連れて行く。

 
 
「(さっきまで一緒に寝てたはず…なんだけどなぁ……)」
 
 
 
どうやら彼の睡眠欲求はとてつもなく大きいようだ。

 
 
 

……………どこぞの国民的五年生顔負けの速さで熟睡するくらいには。

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ロト - utさんと恋バナっすか、、、、良いっすめちゃくちゃ良き!!! 夢主ちゃんカワユス! (12月8日 0時) (レス) @page25 id: 41e3ad35b2 (このIDを非表示/違反報告)
ロと - いいっすねぇ!!!めちゃくちゃ好きです!! (11月26日 15時) (レス) @page19 id: a5e85f110a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夏恵 | 作成日時:2023年11月19日 21時

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