じゅうななにちめ ページ19
私も大概、彼に甘い。
あれよあれよと、あっという間に彼と向かい合うような姿勢でベットに寝転がっていた。
ちなみにもうショッピくんは気持ちよさそうに寝息を立てている。
「(……温かい。)」
人肌というのはこんなにも温かいものだっただろうか。
滅多に帰ってこなかった母の体温など覚えていない。
父は物心ついた頃にはいなくなっていた。
「(今、どこで何をしているんだろうか)」
所詮、"ホームシック"というものだ。こんなに早く発動するとは…
この状況にほぼ不満はないし、きっとこれからもない。
「(……私も寂しくなれたんだな、家族に)」
一度思ってしまったら、とめどなく感情が胸から溢れてくる。
それを止めようと、胎児のような姿勢で無理やり目を瞑る。
…瞼の裏が、熱くなったような気がした。
「(…さむい)」
隣には温かみがあるのに、体の中心は氷のように冷たい気がした。
さらに体を縮こませる。
すると、ふわりと体が温かいものに包まれた。
「…ショッピ、くん」
「…なんで、ないてるんですか」
「……あ、や…違くて…」
「………Aがかなしいと、おれもかなしい、です」
「……おれがいるのに、なかないで」
それを最後に、私を抱き枕のようにしてまた眠りだした。
『おれがいるのに、なかないで』
なんて理不尽で、身勝手な言葉だと思った。
けれど、その言葉にほんの少し救われたとも思った。
私の母は、私がいなくて泣いているだろうか。
「(…本当に？)」
誘拐2日目。
何かが芽生えた感覚がした。
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ロト - utさんと恋バナっすか､､､､良いっすめちゃくちゃ良き！！！ 夢主ちゃんカワユス！ (12月8日 0時) (
レス) @page25 id: 41e3ad35b2 (このIDを非表示/違反報告)
ロと - いいっすねぇ！！！めちゃくちゃ好きです！！ (11月26日 15時) (レス) @page19 id: a5e85f110a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏恵 | 作成日時：2023年11月19日 21時
