じゅうよっかめ ページ16
「……人質…」
「ン、察したようやね…賢くてええ子やな」
「そう、ショッピは恨みを買われた幹部、んでAちゃんはそのショッピの大事な人…」
________まず最初に狙われんの、アンタやで。Aちゃん
薄々感じてはいたが、こうも真正面から言われると、どっと恐怖心が溢れていく。
それを我慢するように、ぎゅっと両の手を握ると、ふわりと後ろから華奢で白い手が被せられる。
「…そうならんように、
「俺はその方が安全かな、と思っただけやで」
「ファミリーにしといて、んー…せやな、保険で2人くらいはAちゃんの護衛に回しといた方がええんちゃう?」
「………」
あ、むすくれている…
一体何がお気に召さないのかはわからないが、ショッピくんは私がマフィアに入るのには反対らしい。
「んも〜…そんなに頬ふくらまして…何がお気に召さんのや」
「……ヤなんですよ、Aの隣に俺以外の誰かがいて、俺の知らないAを至近距離で見れてしまうかもしれない、ってのが」
「ええ……ゾッコンすぎるやろお前…」
…どうやら、ショッピくんは私が思っているより私に入れ込んでいるらしかった。
私の視界に彼の知らない誰かが写ってしまうのがどうしても嫌らしく、うんうん唸りながらぎゅうぎゅうと私を後ろから抱きしめている。
「ずーっとここにAちゃん置いとくより得策だと思うんやけど」
「ほら、さっきの俺みたいに勝手に鍵開けて入ってくる奴とかおるやろ」
「ぐ、ぅ………」
「シッマとか、容赦なく眉間撃ち抜くと思うで??」
待って怖い怖い。出会い頭に眉間撃ち抜かれるの……????何だそのシッマって人……物騒すぎる…
「…あの」
「っはい!!!」
「…Aは、ウチに入りたいですか……??」
ここで私に振る…??????
正直に言うとマフィアなんて入りたくない…し、それに________
「…ショッピくんは、守ってくれるよね…?」
「まあ、当たり前ですね…それは」
それならば、私の答えはもう決まっている。
「__________私は、マフィアには入りません」
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ロト - utさんと恋バナっすか、、、、良いっすめちゃくちゃ良き!!! 夢主ちゃんカワユス! (12月8日 0時) (レス) @page25 id: 41e3ad35b2 (このIDを非表示/違反報告)
ロと - いいっすねぇ!!!めちゃくちゃ好きです!! (11月26日 15時) (レス) @page19 id: a5e85f110a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夏恵 | 作成日時:2023年11月19日 21時