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刹那 ページ17
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頬に伝った涙の理由は、
よく、分からなかった。
でも、確かに、
止まっていたはずの秒針が動き始めた気がした。
佑｢…どうしたの？｣
少し低めの声で、投げかけられた言葉。
徐々にこちらに足を進める佑亮。
距離が近くなればなるほど心拍数が上がっていく。
｢っとさ、あの、｣
でも、これについてなんて言えばいいか分からない
約1年ぶりの会話に戸惑ってしまう
佑｢別に、言いたくないなら言わなくていい｣
前の机の椅子を引き、こちらを向いて座った。
｢あ、わ、わかった｣
ビリビリに裂かれた教科書を持ち上げ、
少し顔を歪めた佑亮。
ふぅ、と少しため息をつくと、
佑｢…直すよ｣
そう言って、セロテープを手に取り、
黙々と貼り始めた。
これまでと違って、
佑亮と一緒にいる空間でこんなにも
どうすればいいのか分からないのは初めてで。
私も後を追うように、教科書修復を再開した。
．
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みな - 気になって仕方がないです！続き楽しみにしてます！！！ (2018年11月18日 11時) (
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作者名：cheese | 作成日時：2018年9月14日 0時
