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海「でさ…って聞いてる?」
「…ん?」
拓「お前何、今日ぼーっとしすぎじゃね?」
「あ、そうかな、?ごめんごめん」
海「まあそーゆー時もあるよな」
話していても、あのことが気がかりで仕方ない。
あれは故意的なのか、何かの間違いなのか。
…間違いな訳はない。
結局教科書は全部拓弥から借りて、
どうにかなったものの
さすがに毎日そんなことできない。
買い直すと言っても
バイト代は今ほぼ無いし、
お母さんに言ったら怪しまれるに違いない。
はぁ。
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放課後、海と拓弥には用事があると言って、
教室に残った。
誰もいない教室はなんだか寂しくて、
でも今の私にはピッタリかもしれない。
机の中のものを改めて広げてみると、
なんだか涙がこぼれそうになった。
「…どうしよ」
セロハンテープで、一つ一つ繋ぎ合わせれば、
まだマシかな
ぐちゃぐちゃな紙を広げて、貼り付ける。
先の見えない作業に既に疲れた。
「あ、やば」
不器用な私にとってこれはなかなか厳しい。
「あー、、もう、」
何かしたかな私
なんで?
机に項垂れても答えなんかわかるわけない。
?「…A」
この声
随分聞いていなかったその声
顔を上げ、声のした方を見ると
「ゆ、、、すけ」
私の目に、涙が溢れた。
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みな - 気になって仕方がないです!続き楽しみにしてます!!! (2018年11月18日 11時) (レス) id: 47d8e4dfd5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:cheese | 作成日時:2018年9月14日 0時