ポジション⇔チェンジ (ページ13)

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6side

佑｢小笠原くんと草川くんはやめた方がいい。｣

この一言が僕らのこれからを変えるとは知らずに

｢どうして？｣

Aはすぐ顔に出るからよく分かる。

明らかになんで？という顔。

佑｢あいつらは、ろくなことしないよ｣

小笠原くんと草川くんの追っかけの子達は、

きっと、Aに何かしてくるよ

｢いい人達だよ？｣

小笠原くんと草川くんのことだろうか

少しずつ会話に語弊が生まれていったのがわかった

佑｢Aは分からないだけだよ、僕には分かる｣

とにかく、僕はAを守りたい、から。

｢…関係ないでしょ、別に｣

普段からちょっぴり短気なAだけど、

今日はいつもと違った

佑｢本当にやめとけって｣

｢意味わかんない、佑亮のそーゆーお節介なとこ直した方がいいよ｣

コントローラーを置いたA。

俯きがちなAの顔は、完全にイライラしてる。

佑｢僕はさ、Aのことを思って、、、、｣

分かってくれよ、Aには僕がいるから

小笠原くんとか草川くんじゃなくていいじゃん

ねぇ…

｢思ってくれてるなら変に口出さないでよ！！私が誰と仲良くしてようが佑亮には関係ない！！｣

胸に何かが刺さった

僕は守りたかった人を

傷つけたんだ。

“関係ない”という言葉が

頭の中をグルグルと回る。

｢もういい、｣

そう言って部屋を出ていったAの背中に

愛おしさなど感じず、ただごめんねという言葉を

心の中から叫んだ。

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