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____あの日のことは、今でもよくわかんないの。
あのとき、あの音が聞こえた瞬間なにがおこったのか。
だれかがわたしをたすけてくれたのか。
でももし、わたしをここにおくってきてくれた人がいるのなら、
いつかお礼をいいたいな。
「この世界におくってきてくれて、ありがとう」って。
2006年××月××日。
わたしはわたしのおにいちゃん。ごじょうさとることさとにぃといつも通りお散歩をしてたの。
さとにぃはにんむがあってもわたしとまいにちおさんぽをしてくれる。
そのじかんがむかしのわたしにとっていちばんの幸せだったんだと思う。
『さとにぃ!このお菓子買って!』
「こんな安いのでいいの?お兄ちゃんもっと高くて美味しいやつ買ってあげるよ?」
『これでいーの!』
このさとにぃはいけめんで、かっこよくて、やさしくて、とっても強いの。
さいきょーなんだよ?すごいでしょ。
おともだちのしょーこちゃんはさとにぃのことシスコン?って言ってた。
Aはまだ子供だからそーゆう言葉はわからない。
わたしはね。いつか世界で二番目につよいじゅじゅつしになるの。
いちばんはさとにぃ。すぐるくんもつよいけどわたしのほうがぜったいにつよくなるもん。
「じゃあこれ買ってくるから、外の公園ででも遊んでろ。」
『はーい。』
「元気でよろしい。」
さとにぃにいわれたとおりわたしはコンビニのちょっとさきにあるこうえんのおすなばであそんでた。
ただ、おすなばでさとにぃがおかしをかってきてくれるのを待っていただけ。
そしたらね。ちかくからじゅうげきおんがきこえたの。からだがぞわっとした。
わたしはまださとにぃみたいにむかげんじゅじゅつをつかえないの。Aがちっちゃいから。
さとにぃにあぶないことにはちかづくなっていわれてるからAはちかづかない。
そこからはなれようとした。でもむりだった。
はなれようとしたらすぐうしろにてきがいたの。
あたまにじゅうをつきつけられた。わたしはすぐさとにぃのなまえをよぼうとした。
なにかあったらいつもさとにぃのなまえをさけぶから。
そしたらすぐ飛んできてくれるってさとにぃいってた。
でもわたしが叫ぶ前に、またちかくからじゅうげきおんがきこえた。真横から。
それからの記憶はなかった。
___目覚めたらそこには、みたことのないまっしろな天井があった。
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ああ - がんばってください (5月3日 17時) (レス) @page3 id: 2500c6590e (このIDを非表示/違反報告)
もー子。(プロフ) - ありがとうございます!更新頑張ります!! (4月19日 10時) (レス) id: f53368a5d2 (このIDを非表示/違反報告)
はる - やば、めっちゃ最高…!!ゆっくりでいいので更新待ってます‼ (4月19日 9時) (レス) @page2 id: 41084e4d77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もー子。 | 作成日時:2024年3月18日 13時