第9話 ページ10
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『同じフロアって言ってたね。障子。』
障 ｢ああ。1人は裸足だ。｣
『裸足…透かな。』
轟 ｢おい、雪宮。｣
『いーでしょどこにいるか位聞いても！』
轟に急かされて私は早速"個性"を使う。
『ほんとに上手くいくんでしょうね。』
轟 ｢約束する。｣
3人で一緒に建物の中へと入った。
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葉 ｢も〜！Aちゃんたち全然来ない！｣
尾 ｢このままだと時間経過で俺らの勝ちだけど、｣
私たちのことが全く見えていない2人。
それもそのはず。
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轟 ｢お前の"個性"を知ってるわけじゃねェ。
唯一分かったことは雪を使ってるようだったってことだ。｣
『そ。雪なんだけど、水に変えたり
アンタみたいな氷にすることも出来る。』
轟 ｢"個性"把握テストでやっていたのは？｣
『あれ？私が"個性"使ってた時雪降ったでしょ？』
障 ｢言われてみれば確かに降っていたな。｣
『振らせた雪の空間内をスクリーンのようにして
幻影を投影したの。ようはマボロシを見せられるってこと。』
轟 ｢それは自分自身にも、風景にも可能か？｣
『出来るよ。』
轟 ｢じゃあアイツらに｢フロア内に誰もいない｣
っつーように投影しろ。俺が合図を出したら解除してくれ。｣
『…なるほど、面白いじゃん。』
轟 ｢そっちで敵を確保。俺は核を回収する。｣
『ん。』
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ってなわけで、今私と障子は轟の合図待ち。
轟も無愛想なヤツだと思ってたけど、案外やるね。
人は見かけによらずだね。ちょっと侮ってた。
轟 ｢今だ。｣
『ん！』
葉 ｢え〜！？どっから出てきたの〜！？｣
障 ｢確保！｣
『こっちも確保！』
轟 ｢悪ぃな。レベルが違いすぎた。｣
｢ヒーローチームWIN！｣
戦闘訓練は私たちの完全勝利。
大きな被害を出さず、敵をどちらも確保し、核を回収。
無駄な動きもなくプロ顔負けの実力だと褒められた。
『オールマイト。』
オ ｢なんだい？｣
『ちょっと頭痛くて。早退していい？』
オ ｢だっ、大丈夫かい！？保健室は、｣
『大丈夫。迎えも来てもらったから。』
オ ｢そうかい…お大事にな！｣
『ん、』
ドラケンから学校の前に着いたと連絡が入った。
授業中も千冬のことが心配で集中出来てない。
『無事でいて…』
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