第14話 ページ15
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『とーどーろーきー。』
轟 ｢…おう。｣
『あのさぁ、ありがとうとか言ったらどうなの？』
そういうと頭を撫でられた。
…頭を撫でられた？
轟 ｢悪ぃな。｣
『…？』
すっごい怖い目付きで頭を撫でられた。
言葉で伝えて欲しかったけどあんなことする人だったんだ…
轟(寝みぃ…)
バスが止まり、ゆっくりと降りると
目の前にはドームのようなものが広がっていた。
『なにこれ、遊園地？』
｢水難事故、土砂災害、火事。
あらゆる事故や災害を想定し、僕が作った演習場です。
その名も、
｢USJだった！！！｣
辺りを見回すと、燃えてる場所があったり、
土砂崩れが起きてるところ、建物が壊れてるところがあったり
本当に様々な災害に対応できるような場所があった。
『全員で1つずつ回るの？』
13 ｢そうですね、時間はたっぷりあるので
得意なことから苦手なことまで全てやっていきましょう！｣
13号先生と相澤先生が話をしている時、
中央にある広場から昨日と同じ嫌な気配を感じた。
『先生、避けて！』
13 ｢なっ、！｣
相 ｢雪宮！！！｣
なるべく"個性"を使わないように。
回し蹴りをモヤの部分に当てたつもりだった。
｢っと…危ないだろ、A。触ったら崩れちまう。｣
『アンタ、昨日の、！！』
相 ｢雪宮！下がれ！！！｣
『っ、先生！』
相 ｢13号！生徒を守れ！｣
相澤先生の捕縛布が私の手に巻き付き、凄い力で引っ張られ、
入口にいた先生と広場にいた私の位置が入れ替わった。
『クソっ、』
八 ｢雪宮さん！｣
耳 ｢大丈夫！？｣
『なんとかね、』
適当に投げられたせいで着地に失敗し、右足を捻ってしまった。
広場から入口にやってきたモヤ状のものは
私たちの方を見ると姿を大きくし、私たちを覆った。
手だらけの男があれから出てきてるってことは、
ワープとかそういう移動系の"個性"持ちだよね。
避けられるわけもなく、私たちはそれぞれ散らされてしまった。
.
.
『ぅわ！』
切 ｢うお！？｣
爆 ｢…どこだここ。｣
『…さっきのモヤのヤツの"個性"じゃない？
私たちのことを散らせて、殺すつもりだよ。』
爆 ｢多分な。｣
『とりあえず早くさっきの所に戻らないと。』
爆 ｢指図すんな！！！｣
切 ｢あ、おい待て！｣
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