第13話 ページ14
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午後。ヒーロー基礎学の時間がやってきた。
相 ｢今日のヒーロー基礎学だが、俺とオールマイト、
そしてもう1人の3人体制で見ることになった。｣
『(…なった？)』
瀬 ｢何するんですか？｣
相 ｢災害水難なんでもござれ、人命救助訓練だ。｣
レスキュー、か。
今回の訓練は私の"個性"を存分に使う場面。
ヒーロー科に来るまではあんまり使ってこなかったし練習したい。
飯 ｢バスの席順でスムーズにいくよう番号順に二列で並ぼう！｣
『…あれ、緑谷じゃないの？』
緑 ｢雪宮さん早退したんだったね。
僕が飯田くんを学級委員長に推薦したんだ。｣
『へ〜。』
とりあえず飯田に言われたように並ぶ。
私は1人余るしバスの座席を広々と使えそう。
轟 ｢隣お前か？｣
『…何その嫌そうな顔。』
番号順に並んだけど隣に座ったのは轟だった。
並んだ意味なかったしすごい嫌そうな顔されてるんだけど。
轟 ｢俺は眠たいから寝る。｣
『着いたら起こせと。』
私の言葉に返事をすることなく目を瞑った轟。
無愛想だし何考えてるか全く分からないけど、
私の中で悪い子じゃないって勝手に思ってる。
芦 ｢ねぇ、結局雪宮の"個性"ってなんなの？｣
『まだ言ってなかったっけ？』
麗 ｢確かに聞いたことなかったかも！｣
『じゃあ教えてあげる。
私の"個性"は雪。名前の通り雪を降らすことが出来る。
雪は水や氷にすることも出来て、形は自在に操れる。』
切 ｢"個性"把握テストでやってたやつはなんだ？｣
『振らせた雪の空間内をスクリーンのようにして
幻影を投影したの。ようはマボロシを見せられるってこと。』
電 ｢それがこの前の戦闘訓練か！
俺らには普通に見えてたけど敵チームに見えてなかったやつ！｣
『うん。自分自身にも、風景にも対応できるの。
だから透たちに私たちの姿が全く見えなかった。』
葉 ｢すごーい！｣
芦 ｢雪宮が"個性"発動してる時に降ってる雪綺麗だもんね！｣
自分の"個性"は狙われてきてばかりだったから
こうも真っ直ぐ褒められると慣れないから恥ずかしくなる。
電 ｢派手で言えば、爆豪と轟もだよな！｣
蛙 ｢爆豪ちゃんはキレてばっかだから人気でなさそ。｣
爆 ｢んだとコラ出すわ！！！｣
蛙 ｢ホラ。｣
『梅雨ちゃんの言ってること分かる。』
爆 ｢テメェも相当酷ェだろうが！！！｣
そんな話をして、今日の演習場についた。
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