虎のところの愛され姫10【TJ】

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『うわ〜！！！良すぎて泣きそう。』


吉｢マジでこんなマネいたら絶対勝つわ俺。｣


倉｢いいよな〜、俺出番ほぼなし。｣


元｢年下組は一言ずつしか無かった！！！｣


『まあメインは閑也だからね。』


七｢俺、Aがおまじないしながら
テーピング巻いてるシーンが大好きだな。｣


『あ、それ私も好き！』





この｢もしも｣シリーズはセリフだったり
全てをメンバーがそれぞれ自由に決めている。
それを監督が自由にカメラを回している感じなの。





川｢Aは自分が選手として参加するのも
マネージャーとして選手を支えるのも向いてるね。｣


『ほんと？マネージャーもしてみようかな？』


川｢マネジメントするならどの競技？｣


『それはもちろんTravis Japan。』


川｢おお、想像の270°上の回答だね。｣





閑也に最後、頭を撫でられた時、
何故かにぃにの姿と被ってしまって泣きそうだった。
それでもそんな姿は悟られないように大人しくしていた。





さっきのポニーテールとジャージから一変して
次は制服。ついでに髪はおろさせてもらった。
これからの撮影は元太の考える｢もしも｣。





しかもどうやら、元太の撮影が終わってからは
着替え以外での休憩はほぼないらしい。





こうやってのんびり話せるのも今だけということ。
それに、これからの5人は私のことが｢好き｣と
伝えてくれた特別な気持ちを抱いてくれている5人。





七｢肩に力入ってるよ。リラックスして。｣


吉｢そんなに緊張しなくても大丈夫だって。｣


『やっぱり2人は頼りになるね。』


七｢伊達に相談乗ってないからさ。｣


吉｢何かあったら撮影中だろうが構わず入ってやるから。｣


『その時はよろしくね。』





ふいに次のメインペアとなる元太の顔を見ると
安心したような顔でニッコリ笑いかけてくれた。





『(その顔も…全部守ってあげたくなる。)』





こんな私を好きだと思ってくれてる。
そんな素敵な話、これ以上も以下もないと思う。





元｢姉さん緊張してきた！！！助けて！！！｣


『きみあおの撮影では緊張しなかったのに。』


元｢それとこれとは全く話が違う！｣


『私にはわかんないや。よろしくね、元太。』


元｢今だけはよろしく出来ないわ。｣





なんだ、安心したから笑ったわけじゃないんだ。
じゃあどんな意味を持って笑いかけてくれたの？





最年少の魅せる世界に飲み込まれる準備は出来た。

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