解説 ページ45
及川→親切→守る(主体性の尊重)
岩泉→嫌悪→守る(自己犠牲の覚悟)
花巻→興味→好意
松川→軽蔑→同情
及川と岩泉の終着点は一緒ですが、それぞれの【守り方】が違います。
及川はあくまで陰ながら守る。
夢主が自分と付き合うことによって更に女子たちの恰好の的になることをわかっていた為、自分の気持ちに嘘を吐くことで守っていました。
彼は雑な扱いが目立ちがちですが、とても優しく紳士的で、そして誰より繊細だと思います。
岩泉は自分が嫌われることで、夢主を及川から遠ざけ、女子の標的にならないよう、自己犠牲の上で守ろうとしていました。それでも垣間見える彼の優しさ。不器用なイメージが強すぎます。
花巻は興味と称した好意。
守るつもりが気づいたら好きになっていた。そんな個人的な見解と願望です。
そしてふとしたタイミングで気持ちを伝え、困った夢主を見ては冗談へと切り替えてしまう。
恐らく登場する4人の中で、一番スマートに優しいのでは。
松川は軽蔑の目ではなく、同情の眼差しを常に向けていたのです。
彼は守るというよりも、客観的に物事を判断して助言するタイプなのでは、という印象が拭えませんでした。
彼は人に流されることなく、冷静に自分自身の目で確認していくのではないでしょうか。
全てにおいて言えることは「特別」な意味を持ってそれぞれが行動しているということ。その感情が友情であれ恋愛であれはまた別として。
でもやはり、言葉にしないと気持ちというのは伝わらないものです。
相手に思われていることが全てですから、口に出して発言するということは、いつまで経っても大切なことです。
例えば岩泉の自己犠牲によるものは、勝手にしていることだと言えど、彼からしたら親切心であることには変わりありません。助けたい、守りたいというその本質は変わらないのです。
彼に関しては、行動だけを見た夢主も勘違いしていました。
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また、それぞれの詳しい心情については、後日番外編を追加しますのでもう少しお付き合いいただければと思います。
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いおり - 道徳の教科書に載ればいいのにぃ!!泣くことしか出来ませんが…凄く素敵な作品で本当に号泣しました!!1日で全部読ませて頂きましたがここまで素晴らしい小説は今までで一番だと思います!! (2020年12月9日 15時) (レス) id: 5e524467c0 (このIDを非表示/違反報告)
雅 - 本編は全て夢主目線なのに他の登場人物の感情も伝わってきて、切なくなりました。作者様の描写が繊細だからこそ、読み手にしっかり伝わるのだと思います。番外編でまた深く心情が知れて切なくなりました。特にマッキーがかなりグッときました。すごく素敵な作品でした! (2020年6月22日 9時) (レス) id: 2f4dc25fc0 (このIDを非表示/違反報告)
おかか - めっちゃ面白かったです!一人一人の言動の真意とかしっかり話が作られていて、リアルで凄いです! (2020年6月21日 9時) (レス) id: 0ecde9d0b0 (このIDを非表示/違反報告)
ルーテル(プロフ) - 今まで読んだ占ツク作品で1番好きかもしれません…1人1人の心情がリアルでぐちゃぐちゃなのに真っ直ぐな恋心がとても心地いい作品でした!マッキーの切なさが一番心に来ました…いい作品をありがとうございました! (2020年5月31日 22時) (レス) id: 98b39f25a9 (このIDを非表示/違反報告)
モンブラン♪@アップルパイも捨てがたい(プロフ) - 泣いた...岩泉夢主さん好きなのかなぁ?は勘違いか...もうカッコよすぎ...ごちそうさまですっ (2020年1月13日 12時) (レス) id: 538cc2e76e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:小鈴 | 作成日時:2019年10月17日 21時