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、、、優太遅いな
「あ!そうじゃん!担任に呼び出されてたんだった!すぐ終わるから待ってて」
そう言われて、靴箱で待たされること30分。
優太が帰ってくる気配は一切ない。
もう帰ろうかな、とか考えてたら
「じゃあまた明日な〜〜」
え!ひ、平野くん、、!
どうしようこっち来る!!!
タイミングよく、こっちに向かって歩いてくる平野くんの姿が見えて1人であわあわしてたら、平野くんと目が合ってしまった。
「、、、、あ!あの時の!」
話しかけられてテンパるわたし。
『あ、、、あの時は助けてくれて、ありがとう。』
「そんなの全然いいよ」
平野くんは、すぐに靴を履き替え始めている。
何か言わないと!チャンスなの分かってるのに、、、!
すると、後ろに優太の姿が見えた。
「Aごめー、、、あ!」
走ってきた優太がこの状況を察して足を止める。
「もうあれから何ともないの?」
『うん、もう全然大丈夫だよ』
「そっか、ならよかった」
靴紐を結び直してから立ち上がって、にこっと笑う平野くん。
心臓の音がうるさい、、、
「そいえば、誰か待ってた、、?」
『あ、えっと、、、』
ちらっと優太の方を見ると首を横に振って、
いけ!いけ!と口パクでジェスチャーをしている。
『ううん!大丈夫!』
「そうなんだ」
優太ごめん、、!
でも、どどどどうしようこの状況!
何を話せばいいの!?
優太をチラッと見ても、親指を立ててグーサインを出して笑ってるだけ。
何かフォローしてよバカ優太、、、(泣)
、、、もう、何とでもなれ!
と思って、思い切って話し出してみる。
『あ!あのね平野くん!』
「ん?」
『わたしこの前助けてもらった上にジュースも買ってもらったからさ、、、
お、お礼させてほしい、、な、、、』
「お礼?そんなの全然いいのに(笑)」
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作者名:らて | 作成日時:2019年3月21日 18時