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そして、少し時間が経って落ち着いてきた頃、
「ちょっと、ここで待ってて、、!」
そう言って彼はどこかに走っていった。
そういえば、この人は誰、、、?
よく見れば、制服はうちの高校の制服だし、どこかで聞いたことのあるあのハスキーボイスにあのサラサラの髪。
「ごめん!、、おまたせ!!!!!」
ぼーっと考えていると声がして、顔を上げると、
ニカッと笑ってペットボトルを2つ差し出す、
隣のクラスの平野紫耀くんがそこには立っていた。
「はい!どっちがいい?」
彼は学年人気ナンバーワンのイケメンで、入学したての頃、めちゃくちゃイケメンな男子が入学して来た!と、学校中の噂になったほど。
「ねえ!聞いてる?、、、大丈夫?」
『き、きいてます!!!!』
「声でっか(笑)」
『ご、、ごめんなさい』
急に顔を覗き込まれて、びっくりした。。
「とりあえずこれでも飲んで落ち着いて?」
そして手に渡されたのは、あったかいミルクティーだった。
『ありがとうございます、、』
「てか何で敬語なの?俺たち同い年でしょ?」
『え、、?知ってるの!?私のこと』
「知ってるよ、隣のクラスでしょ?」
きっと私はめちゃくちゃ驚いた顔をしてたんだろう。
「えぇ?そんなに驚く?(笑)」
ふは、と笑いながら、学年人気ナンバーワンのいけめんは、ブラックの缶コーヒーを一口飲んだ。
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作者名:らて | 作成日時:2019年3月21日 18時