君は cinderella girl (ページ1)

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『ねえ、起きてってば！！！！！』

｢んー、、、、、｣

『ほんっと、知らないからね！？遅刻するよ！？もう8時なんだけど！！！』

｢え！、、、8時！？やっべ、、！｣

『もう～～！だから言ったじゃん！わたし先行くからね？』

｢ちょ、まーじでごめん！待って！一生のお願い！｣

、、、何回一生のお願い使うのこの人。

ぼっさぼさの頭で私に向かって土下座するこの男とは

『もう！早く用意して！ばか優太！』

家が隣同士ってのもあって幼い頃から仲良くて、親同士も仲がいい。

気付けばいつもわたしの隣には優太がいた。

いわゆる幼馴染ってやつだ。

おばちゃんに頼まれてるのもあって、朝、優太を起こして学校へ行くのが当たり前だった。

だけど、いつも全然起きない優太のせいで何回遅刻してるか、、、

｢ごめんって～！またジュース奢ってやるから、許してAちゃん｣

後ろについてくる優太の声を全部無視して早足で歩く。

わたしをちゃん付けで呼ぶときはだいたいこういう時だけ。

いつもはAとかお前とかって呼ぶのにね。

『、、、ほんとうざい』

最後にそう言い放って、わたしは颯爽と靴を履き替え自分のクラスに入った。

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