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らぶ25 ページ25

《気まずい空気》


何をとち狂ったか。

昨日、勢いに任せて松田の告白を受けた俺だったが。


『…………』

「…………」



すっげー気まずいこの空気をどうにかしてくれ。



***



朝、諸伏に松田達の部屋に呼び出されたかと思えば、気を使われたのか二人っきりにさせられることに。



『え、なにその気持ち悪い気遣い。返品するからここにいろ??』


「返品不可」

「受け取り拒否」

「はは、まぁいいじゃねぇか!!」

「悪いけどそういう事だから」



いやどういうことだよ。


捨て台詞の如く一言ずつ喋って4人はどこかへ消えた。

俺が部屋に来てから僅か30秒の出来事だった。

宇宙の神秘でアイツらに隕石落ちてこねぇかな。




残されたのは俺と、こちらも何が何だか分かっていない様子の松田。

いかにも寝起きといった様子だが、アイツらから何も聞いていないのだろうか。



『あー、その、松田』

「…………なんだ」



凄い沈黙があった。なんだその間は。


ひとまず、ずっと立っているのもあれなので腰を下ろす。

どこに座るか少し迷ったが、無難に松田の前にした。



『アイツらどこに行くって?』

「しらねぇ」

『あ、そっすか』



会話が終わった。


くっっそなんで俺がこんな気まずい雰囲気に悩まないかんのだ!!!


それもこれも全部降谷が悪い。

帰ってきたら殴ってやる。

倍にボコされる未来が見えた。やめよ。



あー、何か会話……


『えーと、あいつらが松田置いてくなんて珍しいな』

「……そうだな」


『…………』



こいつは会話を続ける気があるのだろうか。


いや、無いならないで別に構わねぇけど。

お口チャックしますか。


そも、俺は今日部屋でゴロゴロする予定だったのだ。
ベッドに寝転がり何を考えるでもなく天井を見上げるという大事な予定があったのだ。

そして松田は特に用事がないようだ。

よし、帰ろう。


『なぁ松田、』

「名前」

『は?』


帰るわと言う前に、いきなり訳の分からんことを言ってきた松田を凝視する。

伺うようにこちらを見上げてくる松田。



「名前で、呼んでくれるんじゃねぇのかよ」




なんだこの愛いやつは。



俺は一瞬で帰るという選択肢を捨てた。

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木犀 - 心臓が…ヴッ (11月12日 10時) (レス) @page25 id: 68b438f60e (このIDを非表示/違反報告)
ジュン(プロフ) - 続きを……見せてくれ……グハッ(尊死) (5月25日 23時) (レス) @page25 id: 3ae1de71d0 (このIDを非表示/違反報告)
プラみこ - 続きは? (2022年12月6日 0時) (レス) @page25 id: dfed105dba (このIDを非表示/違反報告)
- 続きが欲しいです。! (2022年5月13日 22時) (レス) @page25 id: 9def5872af (このIDを非表示/違反報告)
はろ。(プロフ) - かわいすぎて、、、、続きらないんですか!!。!!!! (2022年5月12日 17時) (レス) @page25 id: a6aa59562f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:フィラン | 作成日時:2018年11月10日 19時

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