【名探偵コナン】愛され松田の恋愛事情【男主】 (ページ24)

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らぶ24 ページ24

《舘川の家族事情 8》

｢姫那多、おにいちゃんのこと諦めないんだからね｣

『いきなりなんの話？？』

松田を引き連れみんなの元へ戻れば姫那多から謎の宣言。

顔はまだ火照ってるけど、それも暑さのせいだと誤魔化せる範囲のものだ。

もしかして一部始終見られてたとか？？死のう。

｢松田さんとおにいちゃんが両思いなのは分かったけど、だからって姫那多がおにいちゃんにくっついちゃダメなわけないもんね｣

『ちょっとまて姫那多。落ち着け？』

｢姫那多は落ち着いてるよ。てなわけで松田さん！！｣

｢お、おう？｣

いきなり大声を出したかと思えば、松田に詰め寄る姫那多。

なんだか面倒な事になりそうだし、なんなら俺はこいつに松田と付き合ったなどとひとっことも言ってないというのに。

これが女の勘ってやつか……？

｢おにいちゃんと両思いだからって油断してると、姫那多が盗んじゃうんですからね！｣

｢……｣

｢泣かせたりしたら許しません｣

｢……泣かせねぇよ｣

｢浮気なんてした日には地獄を見ますよ｣

｢しねぇっての｣

｢ならいいです。LINM交換しましょう｣

｢おぅ…？｣

『いや松田おま、疑問持てよ！！』

他の奴らもいきなりの展開にポカンとしてるし、俺も困惑してる。

なにより初対面相手にちゃっかり連絡先交換させようとする姫那多がやばい。

｢確かに姫那多はおにいちゃん大好きですけど、松田さんはそのおにいちゃんが好きになった相手ですし、なによりおにいちゃんは狡いマネが大っ嫌いなので陥れようなんて思ってないです。安心して下さい｣

『いや連絡先交換する意味……』

｢おにいちゃんの秘蔵ファイル、そろそろ誰かと共有するべきかなって｣

『全力でやめろ』

嬉嬉として交換した松田が、後日俺の幼少期の写真を見せてくる事になろうとはこの時の俺は思っていなかったのだった。