らぶ4 ページ4
｢おー？ 舘川お前ほっぺのガーゼどうしたんだよ｣
『ゴリラに殴られた……』
｢おもしれー冗談だな。お大事に〜｣
朝、俺の頬にくっついたどデカいガーゼに目敏く気づいた同期が話しかけてきた。
簡潔に説明した俺の言葉を冗談で済ますと、仲のいいヤツらの方へと向かう。
別に冗談でもねーよ。あの力は確実に
まぁ口にした瞬間今度はアッパーでも飛んできそうなので賢い俺はお口チャック。
あんなハイスペックに喧嘩売るほど俺は強くない。
自席に着いてため息をつく。
松田に告白された時はその事実にしか頭がついていかなかったけれど、今改めて考えればあれは悪手だった。
松田陣平には過激派セコムがいることを、俺はすっかり忘れてしまっていたのだ。
だから涙目の松田を見ても罪悪感が募るだけだったし。あいつらの存在思い出してたら俺でも慰めるくらいしたわ。恐怖で。
松田を泣かせて無事でいられるはずがなかったのだ。これは俺の迂闊さが原因だった。
松田とも、松田親衛隊とも関わらないからって記憶から抹消するんじゃなかった。
友達から聞いた時に｢あ、必要ねーわ｣と思ったらすぐに関心なくすこの癖をどうにか出来ないものか。まぁ出来ないだろうな、知ってました……。
再び零れた溜息は、同期達の笑い声に紛れて消えていった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 515人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
木犀 - 心臓が…ｳﾞｯ (11月12日 10時) (
レス) @page25 id: 68b438f60e (このIDを非表示/違反報告)
ジュン(プロフ) - 続きを……見せてくれ……ｸﾞﾊｯ(尊死) (5月25日 23時) (レス) @page25 id: 3ae1de71d0 (このIDを非表示/違反報告)
プラみこ - 続きは？ (2022年12月6日 0時) (レス) @page25 id: dfed105dba (このIDを非表示/違反報告)
た - 続きが欲しいです。！ (2022年5月13日 22時) (レス) @page25 id: 9def5872af (このIDを非表示/違反報告)
はろ。(プロフ) - かわいすぎて、、、、続きらないんですか！！。！！！！ (2022年5月12日 17時) (レス) @page25 id: a6aa59562f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：フィラン | 作成日時：2018年11月10日 19時
