Episode:12 ページ13
と、言うわけでやって来ましたショッピングモール。取引は驚く程スムーズに終わった。あれ、俺じゃなくてもよかったんじゃ……？
まぁやる事やったんだからもう良いだろ。よし、観覧車乗りに行こ！！
ルンルン気分で階段を降りて店を出て、指定の場所に取引のブツを隠す。
そしてしばらく歩けば、見えて参りました大観覧車。程々に人はいるけど大繁盛ってわけじゃないな、まぁ平日だからあたりまえか……って。
うげ、警察か？ あれ……。
観覧車の乗車口を囲むように立つ人の影。みんな揃ってスーツかジャケット羽織るかしてるし、纏う空気はシャキッとしてるし……そもそも会社の人間で平日昼間に｢仲良く観覧車乗ろ｣とかならないよな……警察官ですねありがとうございます。
別にバレるだなんて思っちゃいねぇけどさぁ……観覧車に何かあったから警察いんだろ？ つまり乗れねぇじゃんはい詰み。
あー興ざめさっさと帰ろう、と体を翻す前、目の端を横切った特徴的な頭に勢いよく振り返る。
｢陣平……？｣
今まさに観覧車に乗ろうとしている後ろ姿、それがどうしようもなく最近家に入り浸っている奴の姿と重なる。ていうか絶対本人だろ。あんな特徴的なパーマ頭、そうそう居られてたまるかってんだ。
ぞわり、嫌な感覚が背筋を駆ける。
これでも凶悪犯罪組織に所属する幹部でな、感は冴えているほうなんだ。その感が、アイツがなんか危ないことをしようとしていると告げている。
そうなったらまぁ───行くっきゃ無いでしょ。
足に力を込め、勢いよく飛び出す。固まっているだけの警察官共の横を走り抜けて、閉じようとしている扉に手を挟み込んだ。
驚いたのだろう陣平が、取っ手から手を離した隙に扉を開け放って素早く乗り込む。観覧車は動いているから少しずつ上がっていかれて困ったけど、軽く跳躍するだけで届いたので無用の心配だったようだ。
ぱたりと扉を閉めれば、目を見開いて固まった陣平と視線が交わる。
｢やっほー陣平、ガム食べる？ 持ってねぇけど｣
｢……神風お前何してんだ……｣
惚けた声でそういった陣平の面は、とても間抜けだったとだけいっておこう。
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はろ。(プロフ) - 番外編ないんですか？みたいです！！！！！！ (2022年5月16日 0時) (
レス) @page19 id: 54f54d302e (このIDを非表示/違反報告)
二階堂嗹哉（廻）(プロフ) - あなたか！！あなただったのか！！（机バァン）（警察学校側から読み進め戻ってきた謎主）じんぺーちゃんかわいい！次ははっぎも救いましょう！！ (2019年5月18日 22時) (レス) id: b3cb4375d4 (このIDを非表示/違反報告)
フィラン(プロフ) - 有明さん» 分かりますか〜！わーい(*´▽`) 未来で皆笑えてたら最高にハッピーですよね！ コメントありがとうございます！ (2018年11月9日 6時) (レス) id: e3629716db (このIDを非表示/違反報告)
有明 - 攻め主いいですよね！分かりますその気持ち。松田くん達には幸せになってほしい！応援してます。 (2018年11月8日 23時) (レス) id: 54541a3b44 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：フィラン | 作成日時：2018年11月7日 0時
