Episode:10 ページ11
｢ふーん、まぁ気にしなきゃいいんじゃねぇの？｣
突っ伏したままの、陣平のフワフワした髪に手を遣る。そのまま優しく梳いてやればされるがまま。いいか、まずこういった子供の様な扱いをすれば、いつもならここで手を勢いよく叩き落とされる。その次に罵倒と腹にグーパンが良くて一度、酷い時には四発は食らう。別に効きやしねぇけど痛いもんは痛い。
｢俺、お前の友達のことなんて知らねぇけどさ、随分と好きだったんだな？ そいつのこと｣
｢……は？｣
真剣な俺の声にふわふわしてた陣平の声が急に鮮明になる。大人しく撫でられてたのに手も払われて、めっちゃ顔を凝視された。え、なんか変な事言ったか？？ 心当たりが無い。続行。
｢いやだってそうだろ、陣平にそんなに思われてるなんてそいつは幸せもんだな｣
｢いやあの、｣
｢どんな奴？ 陣平が好きになるくらいだから可愛い子なんだろ？ でも女子の機動隊って珍しそう｣
｢男、なんだが……？｣
｢ん？ あ、そうなの？ 付き合ってたのか？ どこまでした？ セッむぐ｣
顔を真っ赤にした(元から赤かったのが更に赤くなってやがる)陣平が慌てたように俺の口を塞いでくる。なんだコイツ。
もしかして片思い……？ それは悪い事をしたな……。最近やたらめったらバーボンにハニトラされるお陰で感覚が麻痺ってたのかもしれん。許すまじバーボン。
｢いやいや違ぇっつの！！ 別に付き合ってなんかねえし！！｣
｢あー……やっぱ片思いかすまな｣｢片思いでもねぇ！！｣
じゃあなんだっていうんだコノヤロー。
ジト目で見つめれば、｢片思いでも付き合ってたわけでもない、幼馴染でずっと一緒だったから｣といった感じの内容を懇切丁寧にクドいまで力説された。分かったわかった。もう結構です。そんなに否定ばっかりしてっと逆に怪しいぞい。
｢そんなカリカリすんなって。カリカリ梅食べる？｣
｢おちょくってんのかぶっ飛ばすぞ｣
ちなみにカリカリ梅なぞもってないがな。
｢まぁまぁ、そんな陣平の気持ちも分かってくんねーような上司さま達なんか無視しちまえって。別に全く手が出せねぇって訳でもないだろ？ 手を出せる範囲で頑張りゃいい｣
そういって再び頭を撫でたら、これまた奇跡。叩き落とされることは無かった。
命日がいつかは知らないが随分弱ってんだな陣平も。うりうり、お兄さんが甘やかしてあげよう。
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はろ。(プロフ) - 番外編ないんですか？みたいです！！！！！！ (2022年5月16日 0時) (
レス) @page19 id: 54f54d302e (このIDを非表示/違反報告)
二階堂嗹哉（廻）(プロフ) - あなたか！！あなただったのか！！（机バァン）（警察学校側から読み進め戻ってきた謎主）じんぺーちゃんかわいい！次ははっぎも救いましょう！！ (2019年5月18日 22時) (レス) id: b3cb4375d4 (このIDを非表示/違反報告)
フィラン(プロフ) - 有明さん» 分かりますか〜！わーい(*´▽`) 未来で皆笑えてたら最高にハッピーですよね！ コメントありがとうございます！ (2018年11月9日 6時) (レス) id: e3629716db (このIDを非表示/違反報告)
有明 - 攻め主いいですよね！分かりますその気持ち。松田くん達には幸せになってほしい！応援してます。 (2018年11月8日 23時) (レス) id: 54541a3b44 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：フィラン | 作成日時：2018年11月7日 0時
